糖質制限の本「ケトン体が人類を救う」

以前から糖質を気にしている妻にも影響を受け、「ケトン体が人類を救う」(宗田哲男)という本を読み始めました。(正直この本が最善と思ったわけではないのですが、、、アマゾンプライムの新サービス、プライムリーディングで無料で読めたのでとりあえずこれを選んだのでした。)

まだ読了していませんが、すでにかなり影響を受けています。先日、旅行中に、強い決意もなく白米やパン、その他糖質が多いと思われるものの食べる量を減らすようにしました。肉や魚、野菜はたっぷりと(以前よりも多いくらい)食べています。なんとなく始めた糖質制限です。妻がすでにいろいろやっていたので、帰宅してから一言、「俺も糖質制限したいから。」といっただけで、食卓に乗るものが少し変わりました。ゆるい糖質制限です。それでも調子がいいので、続けていきたいと思っています。

本の内容

内容のポイントをkojiなりにまとめると、次のようになります。(自分に都合のいいような読み方をしているので、ご了解を。)
・糖質(白米・小麦・砂糖)などを腹いっぱい食べられるようになったのは、人類の歴史から見ればごく最近。それまでは、たんぱく質や脂肪中心の食生活だった。それで生き延びてきた。
・だから、糖質はほんの少しあれば人は生きていける。
・糖質の摂りすぎで、糖尿病をはじめ、いろいろな病気が発生している。(糖質には習慣性がある。)
・タンパク質や脂肪をたっぷり摂ろう。(MECが大事。Meet肉、Egg卵、Cheeseチーズ)
・糖質を制限するとケトン体が増えるが、それは全く問題ない。

糖尿病のための糖質制限ということ

糖質制限というとダイエットを連想しがちですが、この本は題名が示すように、趣きが違います。筆者は、産婦人科医で糖尿病治療にも力を入れて来た人なので、糖尿病についての話しが中心です。私たちの年代になると、糖尿病というのがとても近いものになります。kojiも今は大丈夫ですが、楽観はできないなと常々思っています。

糖尿病は血糖値を上昇させないような食生活をしてけば改善していく、というのは素人でも想像できます。糖質を制限すればそれが簡単にできるという事も。

血糖値を上げるのは糖質だけでカロリーは血糖値に直接関係しないとのこと。だから、カロリー制限は無意味で、糖質を制限すればいいという事になります。すごく納得できました。

現在の糖尿病治療は、糖質を制限せず(どちらかといえば、白米を勧める傾向にあり)、糖質によって上がってしまった血糖値を薬やインシュリンで抑えて管理するという状態だというのが、筆者の主張です。一般人として、この主張はまっとうだなと思いました。

白米や砂糖の関係者から支援を受けている糖尿病の専門家がいるという話や、製薬会社との大学教授の癒着の話題もありました。真偽のほどはわかりませんが、個人的には「そういうことはあるだろうな。宗田さん、負けるな。」という気持ちになりました。糖質制限で糖尿病が良くなってしまったら、医者の仕事は減るし、コメは売れなくなるし、製薬会社はもうからなくなってしまいます。

これに関連して、明治時代の軍隊での脚気の流行についてのエピソードが紹介されていました。陸軍は脚気の原因を細菌だとし、海軍は食生活だとしたとのこと。結果的に、海軍では脚気が激減し、陸軍では脚気に悩まされ続けました。陸軍の軍医総監は森林太郎(森鴎外)は、麦飯に変えたことで脚気を減らした海軍の実績を認めず、長いこと白米主義を貫いて、脚気患者を出し続けたという事です。この、陸軍のかたくな態度には、変なプライドや、いろいろな利害が絡んでいたのではないかと想像します。

現代でもそのようなことがあるとしたら、とても残念なことです。身近にも糖尿病の人がいます。なかなか踏み込むことはできませんが、チャンスがあったら糖質制限のことを
ちょっと話してみようかなと思います。セカンドオピニオンを持つことも勧めたいです。
自分が糖尿病だといわれたら、真っ先に糖質制限の考えを持っている医者を探します。(下記のサイトによると、函館では、「協立消化器循環器病院」が該当しそうです。)

ここでは、糖尿病食の一つとして糖質制限食を取り入れている医療機関を紹介したいと思います。
ここで紹介するのは
■糖質制限食(低糖質食・ローカーボ食・低炭水化物食)について公式サイト上で言及している医療機関
が中心です。(言及はなくとも掲載している医療機関も一部あります)
従って、糖質制限食を行っているすべての医療機関を網羅しているわけではありません。

糖質を押さえた食事を続けてみての感想

今まで食べていた白米を半分以下に減らすなど、糖質のことを意識した食事を始めてからまだ10日です。期間も短いですし、まったくの個人の感想として書きます。
まず、白米を食べない方が食後のお腹が軽い感じがします。いくら肉を多く食べても、楽に消化出来ているような気がします。今まで、肉を食べた後にお腹が重い感じがあったように思いますが、実はそれは肉のせいではなくて、白米のせいだったのではないだろうかと思うくらいです。睡眠も深くなってぐっすり眠れます。また、トイレにも起きなくなりました。頭がすっきりしていて、身体も軽い。全体的な体調の良さを感じています。
いい効果が出てくると、続けたいなという気持ちが強くなります。もともとkojiは白米が大好きで、たらこや塩辛をのせて思いっきり食べたい方でしたが、今はそれが出来なくてもかまわないという気持ちになっています。我慢するというのではありませんね。不思議です。
これで、ウエストがすっきりしてきたら、ますます、その気になると思います。ダイエットが目的ではじめたわけではないのですが、ちょっと期待しています。

糖質制限はビジネスチャンスでもある

糖質制限できる外食ということで、「くら寿司」が話題になっています。シャリの代わりに大根を使った寿司「シャリ・野菜」や、ミニしゃりの寿司「シャリ・プチ」を用意し、「らーめん・麺抜き」も人気だそうです。 
くら寿司「糖質オフシリーズ新登場」

また、「痩せる居酒屋ふりすと」というところもあるそうです。ラーメンにはこんにゃくを使っています。
この二つの店についてはWBSで紹介されていましたが、その時コメンテーターは、このロカボ市場の盛り上がりを「メタボミクス」とよべるといっていました。アニメ市場なみになるのではないかと言っていましたが、それが本当なら、かなりの巨大市場ですね。

kojiは株をやっていません(いずれやってみたいです)が、ロカボ関連株は注目なんだろうなと思いました。