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2017年6月26日(月)のWBSの「治る!最前線」は、年間2万人近くが発症する脳腫瘍について。最新の治療について紹介していました。

20年くらい前になりますが、年下の知り合いが立て続けてに二人、脳腫瘍でなくなりショックを受けたことがあります。
一人は、慢性的な頭痛に悩まされていて、検査を受けたときにはすでに腫瘍はかなり大きくなっていました。手術を受けて改善しましたが、再発して数年後に亡くなりました。
もう一人は、なんとなく元気が出ない状態が続き、耐えられなくなって入院後、まもなく亡くなってしまいました。

二人とも、今の医療技術なら、助かっていたのかもしれないなと、今回思いました。改めて、ご冥福をお祈りします。

死に至る恐ろしい病、脳腫瘍

脳腫瘍は正常な組織を壊したり、神経を圧迫したりするため、頭痛や手足の麻痺などの症状を引き起こす。日本では年間およそ1万8000人が脳腫瘍を発症している。

東京女子医科大学脳神経外科 村垣善浩教授
「(脳腫瘍が)進行していくと、生命の維持中枢を侵してくる。命の危険がだんだん大きくなってくる。」

今回は東京女子医科大学病院(東京・新宿区)での取材

メスで取り切れない腫瘍に薬剤とレーザーで対処


◆生田さん(70代)の場合

2年前に脳腫瘍を発症。2度の手術を受けたが、今回再発が見つかった。

医師 「脳の中にできる腫瘍で、周りにも染み出している細胞がいるので、一般に悪性と言われていますね。」

見つかったのはおよそ1cm の悪性の脳腫瘍。

生田さん 「(余命は)3ヶ月か6ヶ月くらいと言われてますんで。少しでも生き延びほうがいいと思いながら、、何とかやっつけたい。」

生田さんの脳腫瘍はグリオーマという特に治療が難しい悪性のものである。

◆レザフィリンを使った最新の治療

最新治療の鍵となるのがある薬剤。
医師 「レザフィリンという、腫瘍細胞と新生血管に選択的に取り込まれるようなお薬になります。」

このレザフィリンは、体内に入ると脳腫瘍に集まるという特徴を持った薬剤。そして、光に反応するという性質がある。
レザフィリンを静脈に注射。薬が脳腫瘍に効果的に集まるのはおよそ24時間後。それまで生田さんは病室で待機。

翌日、いよいよ治療。
まずは電気メスを使って腫瘍を切除する。医師が顕微鏡を覗きながら慎重に治療を進める。腫瘍の周りに走る重要な血管を傷つけないため。

腫瘍の大部分が取り出された。従来の治療はこれで終了だが、、、
今回はここからが本番。

医師 「光線力学の照射を行います。」

行われるのはPDT(光線力学的療法)という、最先端のレーザー治療。ここで前日に注射したレザフィリンが効果を発揮する。

顕微鏡の先端にある照射口から特殊な半導体レーザーが照射される。

悪性のグリオーマは、脳の正常な部分との境目がわかりづらい。従来のメスだけの治療では、取り切ることが珍しく再発の危険性が高かった。

今回は、レザフィリンが集まった腫瘍の大部分を切除した跡、残った腫瘍にレーザーを照射する。すると、レザフィリンが活性炭素を出し、残った腫瘍を死滅させる。これで、再発を減らすことができる。

レーザーを照射する位置を調整し、正常な脳は傷付けず、レザリフィンが集まった腫瘍だけを効果的に攻撃できる。

照射開始からおよそ1時間。治療は無事終了した。

最も悪性のグリオーマの治療後の生存期間は、一般的におよそ20か月だが、この治療での平均は、27、8ヶ月という成果が出ている。

治療費は検査などを含め、3割負担でおよそ85万円。

村垣教授
「正常細胞を壊さずに使用だけを殺せることが一番のメリット。そうすると再発までの期間を延ばしたり、生存期間を伸ばす可能性が出てきます。」

脳腫瘍を正確に診断できる最新の検査

◆山田さんの場合

山田さんは先月、脳腫瘍が疑われる症状に襲われた。

山田さん「仕事に行く途中に、右足の方が全然動かなくなった。力が入らなかったんです。」

脳腫瘍かどうかを見極めるため、最新の MRI 検査を受けることになった。検査はおよそ1時間。

まず、写し出されたのが、従来のMRI画像。病変が白く写っている。しかし、脳腫瘍のほか脳梗塞や炎症でも同じように映るため、診断が難しいことがあった。

今回は、この画像を最新のソフトウェアで解析し、脳の成分の量をグラフ化する。これが、最新の脳腫瘍が検査方法。

脳腫瘍の場合はコリンという成分が多くなり、NAAというアミノ酸が少なくなる。正常な場合と比べるとその違いは一目瞭然。

東京女子医科大学画像診断学・核医学講座 阿部佳代子准講師
「(病変が)脳腫瘍か脳腫瘍ではないかという事に一番多く使います。この検査を追加することによって、より正確な診断に近づけます。

医師から検査結果を告げられる。

医師 「悪性の脳腫瘍の可能性は少ないだろう。」

山田さんは脳腫瘍ではなく、脳の炎症の病だと診断された。この検査で、診断の難しい脳腫瘍も正確にわかるようになった。

山田さん 「安心しましたね。切らなくてよかったんで。まずは一安心ですね。」

脳腫瘍の診断について、kojiの追加情報

脳腫瘍は、ほかの病気以上に直接見ることの難しいものですね。脳腫瘍なのか、脳梗塞なのか、はたまた炎症なのか、CTやMRIでは決め切らないことがあるようです。
普通、確定診断は、とったものを検査しなければ出せないとのこと。つまり、今までなら上記の山田さんのような例では、まず「切ってみる」という事がありえたのだろうと思います。
切る前に診断できるという事になれば、本当に助かりますね。

脳腫瘍は、手術でとってしまうのが「最も強力な手段」だそうですから、脳腫瘍の場合はいたずらに手術を拒むのは間違いですが、もしかしたら手術をしなくてもほかに有効な手立てがあるような病気だったら、結果としては”大きな無駄”だったという事になります。

今回の最新検査方法は、この”大きな無駄”をなくしてくれるものになりそうです。心強いことです。

脳腫瘍の手術について、参考にしたサイト → 入院していろいろな検査を終了して、手術の説明を受ける時

終わりに

「脳腫瘍から命を救うすべは日々進歩している」という言葉で、今回の「治る!最前線」は締めくくられていました。
医療技術の進歩は本当にありがたいと思います。

脳腫瘍について調べていて、説明がわかりやすいなと思ったが、上にも紹介したHPです。広島大学病院脳神経外科講師の杉山先生というお医者さんが個人的に作っているHPでした。
慢性的な頭痛などで、脳腫瘍のことが気になっていたら一度読んでみたらいいと思います。

脳腫瘍の症状

文字中心のやや古風なサイトではありますが、一つ一つの説明は、読む人のことを考えた、わかりやすいものだと思いました。

技術の進歩と、人間味ある腕のいい先生が組み合わさってくれると、最強です。
その組み合わせがより多くなることを願っています。

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