最初にお詫びから。
先日、開幕一軍の名簿にエスコバー、上沢が入っていなかったので、「先発ローテ―に入れなかった」というようなことを書いてしまいました。思い込みで書いてしまったこと、お詫びいたします。
西武との第3戦の先発はエスコバー。先発当日に追加登録されたんですね。結果は、投球よりも守備のミスが目だってしまいました。悔しかっただろうと思います。落ち着いてくれば、しっかりと勝ってくれるようになると思います。貴重な左の先発として、ローテーションを守ってくれることでしょう。
また、解説者の話を聞いていると、上沢も斎藤佑樹もローテ―入りの可能性があるということでした。投手に関しては、開幕一軍=先発ローテーション候補ではない、ということを学習しました。
2017年日本ハムの先発ローテーション
オープン戦の状況や、栗山監督の発言、HBCラジオ、岩本勉氏の解説などによると当面先発ローテーション要員は7人だろうということです。
1有原
2メンドーサ
3エスコバー
4高梨
5加藤
6斎藤
7上沢
7人で回すと、有原、高梨がカードの頭から外れて相手エース以外と投げ合うことが多くなります。二人にとっては、勝ち星を挙げやすくなるかもしれません。登板間隔が開くことで、先発陣全体の疲労感が減るかもしれません。基本は中7日、月曜日に当たると中8日ということになるでしょうか。中4日をしっかり守るメジャー(アメリカ)とは、随分と違う感じになります。
最初はこの7人だけれど、様子を見て、間引きするということもあるのかもしれません。背番号「1」は特別待遇と言われていますが、結果が伴わなければ、いよいよ身の振り方を考えなければならないのではないでしょうか。
ガンチャンこと岩本勉氏は、ローテーション人数が多すぎると、一人一人の登板回数が減って、稼ぎにも影響を与えるだろうと言っていました。ピッチャー自身からすると、間が空きすぎるのもいいことではないのかもしれません。
2017日本ハムの先発ローテーション。スタートの形は見えましたが、今後、大谷の復帰も含めて、動きはありそうです。
出場選手登録について
「登録抹消されると、10日間は再登録出来ない」ということがあり、先発ローテ―に入る投手は開幕前に発表される名簿に必ず入っているものだという思い込みが間違いの元でした。
冷静に考えれば、登録人数は28人まで。3月29日に発表された日本ハムの登録選手は26人。誰かを抹消しなくても、2人追加できる状態だったんですね。エスコバーのほかにもう一人、単純な追加が可能です。
さて、調べてみたら、出場選手登録は選手にとっては、結構重要な意味があるということがわかりました。ただ単純に「二軍落ちだ。残念だ。」ということではありませんでした。
出場選手登録は、「フリーエージェント権」と「出場選手追加参稼報酬」に関係してくるのでした。
フリーエージェント権
自分の意志で契約球団を選ぶことができる権利、フリーエージェント(以降FA)権。これは、一定の基準を満たしてえることができます。その基準は「国内FA」は出場選手登録8年。(海外の球団とも契約できる)「海外FA」は出場選手登録9年。
出場登録日数が年間145日になるとフリーエージェント権の資格取得に必要な年限の「1年」となります。145日を超えた分は切り捨てられます。145日未満のシーズンが複数ある場合には、それを合算して145日を超えたときには、1年になります。
プロ野球選手にとって大切な権利であるFA権は、出場選手登録がによって決まってくるということ。仮に試合に出れないにしても、登録されていることだけでも、重要な意味を持ってきます。
出場選手追加参稼報酬
これは、kojiは全然知りませんでした。これこそ、登録されていることに意味があるといえることです。
wikipediaから引用します。
一軍最低年俸は1,430万円と定められており(野球協約89条の2)、年俸がそれ未満の選手は、出場選手登録された日数に基づいて1,430万円との差額が登録一日当たり150分の1ずつ加算される(差がなくなった時点で打ち切り)。
これに基づいて今年期待のキャッチャー、開幕一軍の清水優心で試算すると、、、
清水の年俸(推定)は640万。一軍最低年俸との差は790万。この150分の1は約5.27万。一日登録されると5万強の追加報酬があるということになります。150日一軍にいれば、結果的に一軍最低年俸の1430万に達します。
これは、落ちたくないと思うでしょうね。年俸が低い選手ほど、この追加報酬はの単価は高くなります。ハングリー精神を刺激する仕組みだと思います。一軍に長くいれば、次の年の年俸が上がる可能性も高くなります。
出場選手登録は、収入に直結するものでした。意味深いものです。
また、チームの成績が個人の出場選手登録の日数に影響を与えることも初めて知りました。
クライマックスに出られなかったチームは、レギュラーシーズンの終了日で登録が終了。クライマックスに出場したチームは、敗退するか終了するまで登録日がカウントされます。(日本シリーズは別扱い)
チーム成績が良くて、長く戦えば戦う程、そのチームの選手の登録日数は伸びます。レギュラークラスで、FAの145日も、追加報酬も関係ない人には、あまり意味がないのかもしれませんが、年俸が低い人や、一軍半くらいの人にとっては、登録日の締め切りが遅いほうがいいということは言えると思います。
今後は、”出場選手登録”や”抹消”のニュースを見ながら、追加報酬のことも考えてしまうでしょう。
個人的には、家族持ちの北海道出身選手、瀬川投手(推定年俸800万)が、一日でも多く一軍登録されればいいなと思います。
もちろん活躍してくれれば申し分ありません。