2018年2月12日(月)のWBSのコメンテーターは入山章栄氏。早稲田大学ビジネススクール 准教授でいらっしゃる。
大江さんが紹介していましたが、入山氏は大の漫画好きだそうです。月10数冊は読んでいるとのこと。
この日も「マンガでほとんど人生の大事なことを教わりましたから。」と言っていました。

経済について学べる、仕事に役立つというマンガをランキング形式で紹介していました。時間を見つけてkojiも読んでみたいと思いました。その内容をメモしておきます。

第五位 「島耕作」シリーズ

・作者:弘兼憲史(ひろかね けんし)
・講談社「モーニング」「イブニング」 シリーズ合計:既刊93巻(連載中)
・累計発行部数:4,300万部以上
課長島耕作で始まって、会長まで上りつめ、今はまた若い方に行って、就活をしている。
主人公・・・サラリーマン(早稲田大学卒)
モデル・・・パナソニック
シリーズ・・・「課長」「部長」「取締役」「常務」「専務」「社長」「会長」「ヤング」「係長」「学生」「学生就活編」
【おすすめポイント】
★日本型ビジネスマンの究極の姿が描かれている。
★その時代の注目の経済情報が学べる
<kojiの考察>
kojiは高校生までは人並み以上にマンガを読んでいましたが、大学生になってからはほとんど読んでいません。島耕作シリーズも存在は知っていましたが、読んだことはありません。大きいとは言えないですね。調べて理解した範囲で書きます。
作者、弘兼憲史氏は学生時代からマンガを描いていたようですが、大学卒業後はパナソニックに就職しています。その後、やっぱりマンガを書きたいという事で退社して漫画家になります。大企業サラリーマンを経験した漫画家は当時数少なかったという事で、話題性はあったようです。島耕作シリーズにはご本人の体験が反映していると想像しました。
「理想の上司」というアンケートでは、常に上位に入っているのが島耕作だと、聞いたことがあります。ただ、モテすぎるのが現実離れしているという声も。若い人には特におすすめだろうなと思います。

第四位 「サラリーマン金太郎」シリーズ

・作者:本宮ひろ志(もとみやひろし)
・集英社「ヤングジャンプ」 シリーズ合計46巻
・累計発行部数:3,500マン部以上

島耕作とは真逆。とにかく破天荒。
主人公・・・サラリーマン(元暴走族総長)
舞台・・・建設会社、外資系銀行
【おすすめポイント】
★破天荒!
社長の机に足をのせるようなシーンも。
入山「今の日本企業はこのくらい破天荒な人を求めているんじゃないかな。」
★ビジネスの本質をつくところもある
「役員会に一般の従業員を入れろ」と言う場面がある。社員もステークホルダーだという主張は今日的である。

第三位 「闇金 ウシジマくん」

・作者:真鍋昌平(まなべ しょうへい)
・小学館「ビックコミックスピリッツ」 既刊41巻(連載中)
・累計発行部数:1,200万部以上
主人公・・・闇金融 社長
舞台・・・闇金融と客・関係者の人間模様
「トゴ」の金融業とは、10日で5割の利息を取るとんでもない闇金の事。悪徳金融。

【おすすめポイント】
★裏経済の実態がよくわかる
大浜さんは読んだことがあるそうです。「救いのないつらいマンガなんです。しかし、とってもリアル。」
真鍋さんはいろいろな取材を積み重ねてこれを書いているとのことです。強盗について書こうとして取材した人が実際に強盗で捕まってニュースになったことがあるとのこと。かなりぎりぎりのところを取材していること。かなり真実味があるとのこと。
入山「お子さんには見せられないシーンも出てくるんですけど、それも含めて裏の経済がよくわかる、という事です。」
大江「社会や人生の落とし穴を学べるという事ですね。」

第二位 「インベスターZ」

・作者:三田紀房(みた のりふさ)
・講談社「モーニング」 全21巻
・累計発行部数:97万部以上
主人公・・・超進学校にトップ合格
学校の秘密・・・各学年成績トップ6人が参加する「投資部」
使命・・・3,000億円を運用して8%以上の利回りを生み出す
【おすすめポイント】
★経済・投資の基本を完全解説
例えば「プロスペクト理論」などといった行動経済学の考え方も学べる。
★アカデミックな切り口まで学べる
お金の発生が4500年前だという事なども、書かれている。(古代ローマ帝国のデナリウス銀貨)
担当編集者が「一番影響を受けたのは、自分ではないか」と話していたそうです。全く投資に興味がなかったけれど、この漫画を担当したことによって、「金投資」「投資信託」「個別銘柄」「ビットコイン」「不動産」全部やるようになったという事でした。
入山「教科書のような漫画」

<kojiの考察>
これは、冊数も限られているし、大人買いして繰り返し読んでみたいなと思いました。

第一位 「キングダム」

・作者:原 泰久(はら やすひさ)
・集英社「ヤングジャンプ」 既刊49巻(連載中)
・累計発行部数:3,300万部以上
主人公・・・天下の代将軍を目指す戦争孤児
仲間・・・後の始皇帝
舞台・・・中国・春秋戦国時代
大江「先生は、酔っぱらうとこのキングダムの事ばっかり語りますもんね。」
入山「歴史の話なので、経済の話と関係なさそうなんですが、これが今、ベンチャー経営者の皆さんに大流行してるんですね。」

【おすすめポイント】
★ベンチャー経営者のバイブル
★自分と武将を重ねる経営者が続出
もともと部下が5人の小さな隊からだんだんのし上がっていって、やがて1万人の部下を従えるような将軍になる物語なので、自分と武将を重ねてしまう方が続出しているそうです。
入山先生の友人でソラコムのCEOをやっている玉川氏は、主人公と自分を重ね合わせてしまうし、女傑を自分の営業にしたいとも話しているそうです。
このキングダムには、様々特徴のあるキャラクターが登場します。20年くらい前は戦国武将と自分を重ねる経営者が多かったが、それをいま若い経営者はキングダムでやっているのだという解説でした。
大江「マンガって軽く見られたりしますけど、こうやって見てみると深いですね。」

<kojiの考察>
自分の経験から言っても、マンガの方がのめり込みやすいですね。熱中して読んだものは、深く脳みそに刻まれるような気がします。大人になってkojiも知らず知らずマンガを軽視していたようです。いやいや活字ばかりの本を読むより、マンガに食らいついていった方が身になりそうだと改めて思いました。横山光輝の三国志をかなりの集中力で読んだことを思い出しました。まずは、「インベスターZ」を見てみたいです。