登記情報提供サービスによって、登記事項証明書そのものではありませんが、内容が同等の登記情報を入手できることが分かりました。
情報さえ分かればいい(証明書として提出する必要がない)場合は、即日、オンラインで完結できます。
相続登記の時、いろいろと時間をかけて取り寄せたのですが、これを知っていればもっと手間が軽減できたなと思いました。
オンラインでの登記事項証明書の入手方法
オンラインでの取得には大きく分けての次の2つがあります。
(A)登記情報提供サービスで画面表示/PDFを即時取得する方法(閲覧用・証明文は付かない)
(B)法務省の「登記・供託オンライン申請システム(愛称:登記ねっと)」で正式な交付請求をする方法(=公文書として交付される)
用途に合わせて選んでください。
この記事では、証明文がつかないけれどすぐに情報が取得できる(A)「登記情報提供サービス」のやり方・準備・注意点をステップごとに書きます。
(B)についても、触れていますので参考にしてください。
(A)(早く中身を確認したいとき)登記情報提供サービス(証明文はつかない閲覧用)
早く中身を確認したいときは「登記情報提供サービス」で即時にPDF(閲覧用)を取得するのがおすすめ。
「地番/家屋番号」で指定して即時にPDFを表示/ダウンロードできます(一時利用=クレジットカード即時決済での利用可)。
ただし 登記事項証明書(公印・証明文)は付かないため、正式な「登記事項証明書」が必要な手続(法的な添付を求められる場面)には使えない点に注意してください。
行政手続によっては「照会番号」を使える場合があります(その場合は登記情報提供サービス側で照会番号を発行)。
※「証明文・公印」が必要な正式書類が要る場合 → 登記情報提供サービスのPDFでは不可。
必ず登記ねっとで「登記事項証明書の交付請求」を行ってください。
登記情報提供サービス 利用上の重要点
不動産は住所(住居表示)ではなく地番や家屋番号で指定する必要があります(地番がわからないと検索できません)。
※地番がわからない → 固定資産税の納税通知書、不動産売買契約書、登記事項証明書の過去のコピーを確認。
市区町村の固定資産課で確認できることもあります。
登記情報提供サービス 手数料(目安)・利用時間(要確認)
不動産登記情報 全部事項 331円・所有者事項 141円・地図 361円など
登記情報提供サービスの利用時間
【平日】 午前8時30分から午後11時まで
【土日祝日】 午前8時30分から午後6時まで
【地図及び図面情報については、平日の午前8時30分から午後9時まで】
休業日
年末年始(12月29日から1月3日まで)
詳しくは、登記情報提供サービスとは 参照
登記情報提供サービスのメリットとデメリット(まとめ)
メリット
- 事前申込や利用登録が不要ですぐ利用できるため、急ぎで情報が必要な場合に便利です。
- クレジットカード即時決済で支払いが簡単です。
- 登録費用がかからず、必要なときだけ単発でコストを抑えて利用できます。
- 取得した登記情報はダウンロードでき、自宅やオフィスから速やかに確認できます。
デメリット
- 登記情報の請求(取得)は初回ログインをした当日しかできず、後日改めて必要な場合は再度登録・手続きが必要です。
- 請求するたび毎回クレジットカード情報の入力が必要なので、何度も使う場合は手間が増します。
- 一時利用IDの有効期間が限定されており、登録したIDでは取得日から100日後までしかマイページにアクセスできません。
- 登記情報の内容確認には使えるものの、公的機関への提出書類としては認められないことがあります。
- 利用できる時間帯や日が限られており、平日8:30~21:00のみ利用可能で、土日祝日等は利用不可です。
まとめ
「一時利用」は、頻繁には使わない・急ぎですぐ登記情報だけほしい場合には便利ですが、何度も継続利用する・複数回利用する場面では手間がかかるという特徴があります。
一時利用と登録利用の違い
登記情報提供サービスの「一時利用」と「登録利用」の主な違いは、利用方法と継続性にあります。
一時利用の特徴
- 継続的な利用ではなく、一時的・スポット的に利用したい場合の方法です。
- 事前の申込手続きや契約は不要で、EMV3-Dセキュアによるクレジットカード本人認証と決済だけですぐに利用できます。
- 毎回都度手続きが必要ですが、簡易で登録不要なのが特徴です。
登録利用の特徴
- 継続的に複数回利用する場合のための方法です。
- あらかじめ民事法務協会と利用契約を締結し、申込手続を行ったうえで、専用の利用者ID・パスワードが発行されます。
- あらかじめ民事法務協会と利用契約を締結し、申込手続を行ったうえで、専用の利用者ID・パスワードが発行されます。
- 法人や団体は複数名分の「利用者ID」を一括管理でき、多人数利用時や業務用途で効率よく利用できます。
- 個人・法人・公共機関・行政機関ごとに申込区分や管理方法が異なります。
まとめ
一時利用:申込不要・都度利用・クレジットカード決済のみで簡単。
登録利用:事前契約・ID交付・継続利用や多数利用に向く。
(B) 法務省の「登記・供託オンライン申請システム」で登記事項証明書を請求(公文書で受け取れる)
「登記・供託オンライン申請システム」というサービスは変わりないようですが、
その中の、
「かんたん証明書請求」と「供託かんたん申請」は、
令和8年(2026年)2月2日から「かんたん登記・供託申請」としてリニューアルされました。
以前使っていた申請者IDはそのまま引き継いで使えます。
「登記・供託オンライン申請システム」現在の2つの申請方法
登記・供託オンライン申請システムでは、
①専用アプリのインストールが必要な「申請用総合ソフト」と、
②Webブラウザを使う「かんたん登記・供託申請」の2種類の方法が提供されています。
登記事項証明書の取得だけが目的なら「かんたん登記・供託申請」が簡単です。
「登記・供託オンライン申請システム」内の「かんたん登記・供託申請」という事です。
頭を整理しておきたいですね。
この記事では、②の「かんたん登記・供託申請」を中心に紹介します。
「かんたん登記・供託申請」の利用の手順
- 申請者情報の登録(アカウント作成)
- ログインして請求書類を作成
- 手数料を電子納付(インターネットバンキングなど)
- 証明書を受け取る(郵送または最寄りの法務局窓口)
不動産・会社・法人の登記事項証明書や印鑑証明書の請求など、法務局の主な手続きはオンラインで行えます。スマートフォンよりもパソコンのWebブラウザからの利用が推奨されています。
注意点
- 利用時間に制限があり、24時間365日は使えません。クレジットカードも使えず、インターネットバンキングでの支払いが必要です。
- 1年間利用がない場合はアカウントが自動削除されるため、久しぶりに使う場合は再登録が必要になることがあります。
「登記ねっと」について
「登記ねっと」という愛称は、登記情報提供サービスのサイトのフッター(関連サイトの欄)にリンク名として残っているだけで、メインサイト(登記・供託オンライン申請システム)では「登記ねっと」という言葉は前面に出ておらず、以前「かんたん証明書請求」として提供していたWebブラウザ向けの機能が「かんたん登記・供託申請」としてリニューアルされています。
全体のまとめ
| 項目 サービス | ① 登記情報提供サービス | ② 登記・供託オンライン申請システム(「かんたん登記・供託申請」または「申請用総合ソフト」) |
|---|---|---|
| 運営 | 一般財団法人民事法務協会 | 法務省 |
| URL | https://www1.touki.or.jp/ | https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/ |
| 取得物 | 登記情報(PDFで閲覧のみ) | 登記事項証明書(公的証明書) |
| 法的効力 | なし(確認用) | あり(役所等に提出できる) |
| 受け取り | その場でPDFダウンロード | 郵送 or 法務局窓口 |
| 料金 | 331円〜 | 480円〜 |
| 支払い | クレジットカード可 | ネットバンキングなど |
どちらを使えばいいか
- 内容を手軽に確認したいだけなら → ①登記情報提供サービス(すぐPDFで見られる・安い)
https://www1.touki.or.jp/ - 役所や銀行などに提出する必要があるなら → ②登記・供託オンライン申請システム(証明書が郵送されてくる)
https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/
私のように、「まずは、登記内容を確認したい。」という場合は、その場でPDFが入手できる登記情報提供サービスがとても便利だと思います。
私は、その存在を知らず、正式な証明書を何通も取り寄せました。そのほとんどは、実際の登記には不要でした。全くの無駄ではなかったにしろ、効率が悪かったなと思います。
どなたかの参考になれば幸いです。












