胆石、自分には関係のないことだろうと思っていましたが、今回の治る!最前線(10月31日(火))を見て、心配になりました。激痛が走ることもあるという胆石。他人事ではなさそうです。

胆石という病気

最初に登場したのは、都内に住む60代の田中さん。およそ1ヶ月前に激しい腹痛に襲われたそうです。
田中「常にみぞおちのところを上からグーっと押されているような痛みがずーっと続いているので、、、」
病院を受診したところ、胆石が見つかりました。検査画像で、黒く写っているのが胆石。

胃の近くには消化液が入った胆のうと呼ばれる臓器があります。この胆のうにコレステロールなどが過剰にたまると結晶化し、胆石ができます。胆石は大きなものでは4センチほどにもなるとのこと。

胆石症の人は推計で600万人いると言われていて、しかも年々増加しているそうです。肉などを脂肪分の多い食事をとる機会が増えていることなどが、原因の一つだと考えられているそうです。

東京医科大学 消化器内科 糸井隆夫主任教授
「胆石というのは、基本的には生活習慣病の一つですから。食生活の欧米化に伴って胆石も多くなってきますし、、、」

患者のおよそ8割は自覚症状がないそうです。しかし、石の具合によっては激しい腹痛を引き起こすことがあり、また、放置すると死に至ることもあるという恐ろしい病気。胆石、甘く見てはいけませんね。

胆石の最新検査「MRCP」

胆石を早期発見できる新しい検査が紹介されていました。取材先は、水町エム・アールクリニック (東京・渋谷区)。

20代の鈴木さんは、急な腹痛に襲われ、病院を受診しに来ていました。
鈴木「みぞおちあたりがズキズキ痛くなる。それが20分とか1時間くらい続くような形でした。」

この日鈴木さんはMRCPという新しい検査を受けました。この検査は磁気で胆石を見つけ出します。患者は検査台横になっているだけ。
検査はわずか20分で終了。人間ドックのオプションでも受けられるようになったそうで、その場合、費用は2万円ほど。
すぐに医師から結果が伝えられました。

医師「この(黒く)抜けている部分が、今回考えられていた総胆管結石、石になりますので。」

石の大きさはおよそ2mm。胆管の中の消化液は水分なので、磁気を当てると白く写ります。しかし胆石は個体なので黒く映る。
鈴木さんは後日内視鏡で胆石を取り除くことになりました。治療はわずか30分ほどで終わるそうです。

東邦大学 放射線科 白神伸之准教授
「MRCPはMRIという磁気を使った検査法を利用しているんですけど、比較的短時間で撮影できる。被爆もない。胆管・胆道系の全体像が見える。病気自体も見える、非常に良い検査方法と言えると思います。」

(「MRCP」は「上腹部MRI検査」と組みあわせて実施すると、すい臓がんの早期発見にも有効だととのこと。その場合はセットで3万円ほどらしい。)
 →すい臓がん対策2 今できる予防・早期発見方法(MRCP検査、エラスターゼ1)

胆石を水蒸気と電流で砕いて除去する最新治療

上記の鈴木さんのように、小さな胆石なら内視鏡で取り除くことが出来ますが、大きな胆石が見つかった場合には、従来の内視鏡では取り除くことが難しいそうです。

80代の原田さんは胆管の中に大きな胆石が見つかりました。取材先は東京医科大学病院(東京・新宿区)。
原田さんの胆石は4センチほどあります。原田さんは大きな胆石を取り除くことができる最新の治療を受けることになりました。

治療の実際

まず、直径およそ1cm の内視鏡を胃を通って、腸にまで挿入。胆管の入り口が見つかりました。この先に胆石があります。

次に医師が取り出したのは、胆道鏡と呼ばれるもの。
医師「この細いのを胆管の中に入れていく。」
直径はわずか3mm。この胆道鏡を先ほどの内視鏡に挿入していきます。そして胆道鏡だけ、胆管の中に進ませていきます。
医師「これはすごい石だね。」

治療は、胆道鏡の先端から水と電流を同時に流して行います。このときに発生する水蒸気の衝撃で、胆石を砕く!!
電流と水を繰り返し流しながら、胆石を少しずつ砕いていきます。細かく砕かれた胆石は、便と一緒に排出されるそうです。

治療は1時間ほどで修了。

治療費は保険が適用され、3割負担でおよそ25万円。

東京医科大学 消化器内科 糸井隆夫主任教授
「患者さんにとってやさしい治療法という意味では、この内視鏡を使った電気水圧衝撃波による結石粉砕術は一番いいのではないかと思う。」

胆石について、自分で調べてみた情報

9月には、ためしてガッテンでも「胆石」を取り上げていたようです。
2017年9月6日(水)「油断大敵!保有者1000万人 ”胆石”の真実」
上記サイトには、「胆石は病院などで腹部超音波検査(エコー検査)を受けることで高い確率で発見することができます。」とありました。費用は5000円くらいだそうです。

上記番組を視聴して、まとめていたサイトもありました。
ガッテン、胆石が大きいと胆のう(胆管)がんを患う事もある
「白い便」と「黄疸(おうだん)」は、大事なサイン。胆管が詰まっていることが原因なっている場合があるそうです。

いろいろな病院のサイトにも説明がありました。これらを読んでいくだけでも随分と知識を得ることが出来ますね。

胆嚢結石症(胆石)の自覚症状のNo.1は、「右季肋部痛(みぎきろくぶつう)」です。
右の肋骨の下あたり(右肋弓下)に差し込むような痛みを感じ、背中に抜けるような痛み(放散痛)を伴うこともあります。胆石の痛みは決まったところだけが痛むのではなく、人によって、みぞおち(心窩部痛)、おへその上のほう、右の肩甲骨(けんこうこつ)の下の方、腰のあたり・・・といろいろな場所に痛みの症状がでます。「右肩こり」と表現する人もいます。痛みの種類も鋭く差し込むような痛み(疝痛、せんつう)や鈍い重苦しい痛み、肩こりのように張った感じ、など一様ではありません。

糖質制限をはじめた者として

ある本をきっかけに軽い気持ちで糖質制限をスタートさせ、その後、糖質制限に関する本をさらに2冊ほど読み、糖質を控えた食事を続けています。
体調は、なかなかいいです。特に、頭がすっきりしているのがいいです。

糖質制限を主張しているお医者さんは共通して、「脂質を制限する必要なない」「脂質が肥満の原因であるというのは誤解」と書かれています。食の西洋化が健康に悪影響を与えているということについても疑問を投げかけています。西洋化というよりも、糖質摂取が増えていることが問題だという主張です。

さて、今回の治る!最前線「胆石の最新治療」では、高脂肪の食事が胆石を増やしている説明がありましたが、糖質制限の江部先生の見解は違うようです。

関連するブログ記事へのリンクを貼っておきます。なぜ胆石患者が増えてきているのかについてについての考察ではなく、脂質摂取は胆石を改善させる場合もあるという話です。
ドクター江部の糖尿病徒然日記 「胆石と糖質制限食」

健康法について、いろいろな考え方があるなと、つくづく思うのですが、不思議なのは基本的な事柄さえ医者によって違うとらえ方をしているという事。そこには、実は、いろいろな利害が絡んでいるんだろうなと思います。

kojiは、糖質制限の本に出てくる次の点は、「そうなんだろうな」と信用しています。
・血糖値を上げるのは、糖質だけ。
・食べた脂質が内臓脂肪や皮下脂肪に変わるわけではない。消費されない分の糖質が蓄えられて脂肪になる。
・タンパク質と脂肪は食事でコンスタントに摂らなければならない。糖質は摂取しなくても、肝臓で作ることが出来る。

医学の常識が変わっていく!

kojiがコレステロールの薬を飲み始めた9年ほど前には、「卵は控えなさい」と言われて者ですが、現在ではそのような制限はなくなりました。食べ物に含まれるコレステロールは、血液のコレステロールの値にほとんど影響を与えないという事がはっきりしてきたからだそうです。

脂質は摂りすぎても、体脂肪にはならないという意見もkojiは多く耳にするようになりました。

NHKスペシャル「人体」でも、たくさんの新発見が紹介されています。一つの情報だけでなく、いくつかのことを合わせ見て判断していく必要が出てきているのだろうと思います。セカンドオピニオンなども、必要な時代なのだでしょう。

自分の実感も大事だと思います。「常識」と言われるものに縛られすぎないようにしていきたいなと最近思っています。