大型連休最終日、5月7日(日)の対オリックス戦は、延長の12回にサヨナラヒットを打たれ、負けてしまいました。10連敗していたころとは雰囲気が違ってきてはいますが、あの展開でのサヨナラ負けは、残念でなりません。
kojiとしては、ポイントは7回の攻撃にあったと思います。石井一がヒットで出塁、西川の犠打を相手がミスしてノーアウト一二塁。押せ押せのところで、次の打者松本がバント失敗してしまいました。その後、三番矢野は浅いセンターフライ、四番中田は三振。

厳しい言い方かもしれませんが、一つだけこの試合の敗因を上げるとすれば、松本のバント失敗だと、私は思っています。

今年は、松本に限らず、バントの失敗が多すぎます。構えたときから、失敗のオーラが出ている選手ばかり。バットを立て気味で、やたらと揺らして、、、それがトレンドなのかもしれないし、そうやって指導されているのかもしれませんが、見ていて上手に出来そうな雰囲気がありません。

楽天の選手たちは、安定感抜群でバントしていました。その差が出ていると思います。
打てない、バントできないじゃ、競り勝つことはできません。バント練習をしっかりやったら、打てるようにもなるんじゃないだろうか。

誤算・期待外れだったこと

大谷選手のけが

大谷選手が投手として出場できなことは、早くからわかっていましたから、仕方がないと思っていました。解説のどなたかが言っていましたが、「一年間投げなくてもいいんじゃないか」というのも、一理あると思います。
ただ、4月8日のハムストリングの肉離れは予想外でした。「まさか」という感じです。一番頼りになる選手が欠けることになりました。そこが、一番の誤算です。

それを乗り越えてほしいと思っていましたが、しばらくはそれができませんでした。決定力のある打者を一人欠いたというだけでなく、チームとして自信を失ってしまったような気がしてなりません。

WBC組の不調

他の選手よりも早くに仕上げて、日本代表としてハードな試合をした選手たち。レギュラーシーズンに入ってから、調子が上がりませんでした。肉体的・精神的な疲労があったんだろうと思います。中田・大野・宮西・増井、そしてメキシコ代表のレアードとメンドーサ。メンドーサ以外、皆、出足は良くありませんでした。

特に、レアードのエラーは厳しかった。開幕戦のレアードのエラーが、有原をダメにしてしまったとkojiは思っています。

先発投手の誤算

開幕直前は、「先発候補が7人いて、余り気味だ」というようなことを書きました。
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2017日本ハムの先発ローテーション/出場選手登録は深かった

最初から、斎藤はどうかなと心配はしていましたが、やはりローテーション入りということにはなりませんでした。4月6日のロッテ戦は、悪くはなかったですが、やってみなければわからないというところは払しょくできていません。近々またチャンスが与えられるという情報もありますが、なにかすっきりとしません。

実は一番の誤算は、エスコバーです。貴重な左の先発として期待されました。4月2日に先発して、途中降板。負け投手になって4月3日は登録抹消。その後、5月になっても上に上がっては来ていません。栗山監督は「10勝はしてくれると信じている」と言っていた時期もあります。ファームでの様子も聞こえてきません。何か、問題が起こっているのだろうかと心配しています。

けがからの復帰を果たした上沢。4月7日(オリックス戦)、4月21日(西武戦)と2回チャンスが与えられましたが、結果を出せず、抹消されたままです。

現状の先発陣には、仮に連敗してもここでとめてくれるだろうという「連敗ストッパー」がいません。かつてダルビッシュが、「チームが打てないなら、点数をやらなければいい。」というようなことを言っていましたが、そんな気概を持った存在が欲しいです。

5月5日の明と暗

キャンプ、オープン戦でも何度か名前が出てきていた浦野。5月5日のオリックス戦に先発、好投しました。偉かった。肩痛で去年1年間登板なし、2年ぶりの勝利で、チームに希望を与えました。改めてフォークはよく落ちているなと思いました。
主砲、中田がオリックス西のストレートをとらえて、いいホームランを打ち、こちらも光が見えたような気がしました。

ただ、この試合で、近藤選手がデッドボールを膝に受け、中島選手が1塁ベースに駆け込むときにかかとを痛めてしまいました。いいところが見えると、けがなどのマイナスな出来事が起きる。プラスがのほうが大きくなると、好循環も生まれると思いますが、まだまだですね。

野手の誤算

ズバリ、杉谷拳士です。陽選手がトレードで去り、絶好のチャンスでしたが、けがで戦列を離れしまいました。本人が一番悔しいのでしょうが、応援している方も「せっかくのチャンスなのに、、、」とじれったくてしょうがありません。脇腹は、完治が難しいと聞いたことがあります。無理はできないのですが、出来る限り早く戻ってきてほしいです。

岡選手の不振。
kojiが実は一番期待していた外野手です。守備範囲が広く、肩がいい。陽を超えるセンターに育ってほしいと願っています。日本ハムの外野手は常に、日本でトップクラスです。一人だけではなく、3人の外野手がそろって高いレベルを保っています。その守備の中心になれる選手だと思います。
しかし、、、
今年4月の岡は、元気なさすぎです。去年は、積極的なバッティングで早いカウントから振っていけたし、結果もついてきていました。今年は裏目に出ていて、とても淡泊で迫力に欠けます。
オープン戦に、中田不在のため4番を任されることもありましたが、いろいろとやらされてかえって迷いが出てしまったのかなという想像もします。食が細いということも聞いたことがありますが、体調を万全にして、また一軍で躍動してほしいです。

中島卓也が心配。
WBCに内定しながら、辞退。「何かあるのか?」と心配になりました。具体的なことは明らかにされないまま、キャンプインしました。去年の疲労が抜けきらなかったのかもしれない、というようなことも言われていましたが、今になって思えば、どこか悪いところがあったのではないでしょうか。もしかしたら、かかと。
いずれにしても、シーズンに入ってからの打撃の不振は目を覆いたくなるようなものです。打率とかという問題でなく、チーム貢献度の低いこと。あっさりとした三振が多く、打っても力ない打球で簡単にアウトを献上。
最初からファールを狙うようなバッティングは確かに必要ないと思いますが、追い込まれたら粘れるよという持ち味はキープしてほしかったです。今となっては、相手投手も対戦しやすいバッターでしょう。
かかとのけがによる登録抹消は、とてもいい調整期間になると思います。ここまでは「誤算」の代表格ですが、またなくてはならない存在として復帰してくれるでしょう。
石井一成選手の台頭もいい刺激になると思います。

奮闘している選手たち

スーパールーキー・石井一成

中島選手が抹消、、、去年なら一大事でした。特に守備の面でやりくりがとても大変になったことでしょう。ところが今年は、あまり焦る気持ちが出てきません。ベンチも、そして、ファンも。
石井一成の守備は安定しています。大学時代まではショート。プロに入ってからはセカンドでの出場が多かったですが、しっかりとこなしていました。中島選手が抹消されて、ショートに入ることになりましたが、落ち着いています。これだけ、安心してみていられる内野手のルーキーは珍しいと思います。中島選手には悪いですが、今のところ「中島選手が抜けた穴」を感じることがありません。

バッティングもkojiは悪い印象がなく、いい意味で予想を裏切られました。楽しみです。
フルイニングの出場を続けていると、アマ時代にはなかったような疲労の蓄積があるかもしれません。そこでいかにパフォーマンスを維持できるのか、心配ながらも、何とか乗り越えていくことを期待しています。

キャッチャー清水優心

新しもの好きの栗山さんの悪い癖か、と最初は思っていましたが、起用に応えてキャッチャー清水優心(ゆうし)が奮闘しています。32試合終了時点で18試合に出場しています。途中出場も多いですが、半分以上の試合に係っているということは、すごいことだと思います。
高卒3年目。落ち着いています。ピッチャーも信頼して投げているように見えます。安定感を感じます。使われるだけのものはあるんですね。
アピールポイントはめっぽう強い肩。オープン戦ではテレビ中継で盗塁を刺すところを見ました。確かに矢のような送球でした。シーズンに入ってからまだ見る機会はありませんが、今後が楽しみです。

課題はバッティングでしょうが、まずは必要なところでしっかりバントが決められるようになってほしいです。大野選手のリードについて、kojiは疑問を持つことが多いのですが、バントのうまさは評価しています。大野選手もアマチュア時代はバントをすることはあまりなかったと思いますが、努力の成果だと思います。攻撃面でもチームに貢献できる選手になってほしいです。

kojiのお願い

誤算がたくさんありました。ただ、まだシーズンは長いので、ここから巻き返すことで、順位はどんどん上げていくことが出来ます。せめてクライマックスには進んでください。(もちろん優勝もあきらめていませんが!)
・(クリーンナップ以外の選手へ)バント練習に時間を割いてほしい。
・(クリーンナップ以外の選手へ)ダブルプレーになるな。右方向へ打つという強い気持ちを持ってほしい。
・(内野手へ)フットワークのよい守備ができるように、ちゃんと守備練習してください。
・(外野手へ)球際に強い守備が見たい。
・(選手みんなへ)大きなけがをしないでください。
・(監督へ)ピッチャー目線での投手交代を心掛けてほしい。
・(監督へ)四番も時には変えてください。