イースターってご存知ですか?
キリスト教の行事と言えば「クリスマス」。今や宗教に関係なく、日本でも大きくお祝いされています。しかし、キリスト教徒の人たちにとって、クリスマスに匹敵する行事なのに、日本ではそれほどメジャーになっていないお祭りがあります。それは「イースター」(復活祭)です。キリストが十字架にかけられてから3日目に生き返ったことを祝うお祭りです。数年後はハロウィンみたいに日本でも大きなイベントになるかも?では、イースターとはどんなお祭りなのでしょう。
イースターのお祝い
キリストの復活を春の蘇りとなぞらえて祝うイースター。毎年、「春分の日後の最初の満月の次の日曜日」だそうです。年によって祝日が変わる移動祝祭日なのでちょっとわかりづらいですね。日本で広まっていない一因かもしれません。今年2017年は4月16日になります。ちなみに2016年は4月5日、2015年は3月27日でした。
クリスマスのように家族が集まってごちそうで祝うのですが、各地でイベントが行われ、ニューヨークのパレードが特に有名で全米で中継されます。奇抜な服装や最新のファッションに身を包んだ大勢の人たちが集まります。
イースターの風物詩
イースターと言えば「イースターエッグ」と「イースターウサギ」。どちらもイースターの象徴でお祭りには欠かせません。イースターエッグは殻に色を塗って飾る卵です。十字架上で死んでから3日目に復活したイエスキリストが、ひよこが卵の殻を破って出てくるように死という殻を破ってよみがえったことを象徴しています。
ウサギは子だくさんであることから、繁栄・多産を象徴しています。イースターカードにはかわいいウサギのイラストが描かれています。また、イースターならではの食べ物で、レーズンやスパイスを焼き込んで十字の印をつけたホットクロスバン(Hot Cross Buns)があります。
イースターの遊び
子ども達が楽しみにしている行事は、「エッグハント」や「エッグロール」です。エッグハントとは、カラフルに染められたゆで卵を庭や公園の芝生などに隠し、それを子供たちが探すといった遊びです。ゆで卵の代わりに、プラスチック製のカラフルな卵にお菓子やおもちゃが入ったものを探すイベントが、学校や教会、街のレクリエーションセンター等で行われたりもします。 エッグロールとは、そのカラフルなゆで卵を割らないようにして転がす遊びです。毎年、アメリカのホワイトハウスでも、敷地内でエッグロールの催しが行われます。参加する子供たちは、パステルカラーのドレスや洋服を身にまとい、エッグを入れるバスケットを持って楽しみます。
「イースター」の由来
最後にイースターという言葉の由来ですが、諸説ある中で有力と言われているものを紹介します。ゲルマン神話の春の女神、エオストレ (Eostre)に由来するという説です。野ウサギたちが春の訪れを感謝するため、春色に塗り分けた卵をエオストレにプレゼントしました。喜んだエオストレは、卵を春風と共に皆に配ったという伝説です。キリスト教の布教の際に、新しい命の始まりである春の訪れとキリスト復活のイメージが重なり、融合していったと考えられています。
日本ではまだなじみの薄いイースター。新し物好きの日本人の間に広まるのもそう遠くはないかもしれません。4月生まれの人に、誕生日プレゼントを贈るときに、イースター関連のものを使うというのも一つの手かなと思いました。プレゼント選びに困っている人にとって、発想のきっかけになると思います。
kojiは(1963年生まれの人は)ウサギ年生まれなので、「うさぎ」と聞くと気持ちが動きます。ただ、日本古来のウサギのイメージは、「因幡の白兎」とか「ウサギとカメ」とかのお話の影響で、”愚かなもの” ”弱いもの”というもになっていると思います。
イースターでは、”繁栄・多産の象徴” ”春の訪れを告げるもの” ということなので、イメージ挽回しています。ウサギ年生まれとしては、イースターが広がってほしいと思いました。
ウサギが”賢い”とか”強い”というイメージにならないのは仕方がないことでしょうが。