はがきの値上げ、知っていましたか?
「はがき」料金は現在52円ですが、6月1日から62円になります。それに伴って、往復はがきは104円から124円になります。
実は、私kojiも最近、はがきの値上げのことを知りました。こんなことがこっそり行われるわけもなく、アナウンスはあったとこでしょう。それでも、あまり行き渡っていないのではないでしょうか。
いろいろなものがじわじわと値上がりしています。「はがきよ。お前もか。」という気分です。地方では給料は上がる気配はなく、懐がさびくなりますね。
はがき以外では、”重さによって料金が異なる定形外の郵便物”と”ゆうメール”の二つに新しい規格が導入されます。規格内と規格外で料金が変わるという料金体系になります。
新しい規格とは、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内、重さ1kg以内というもの。
特に重さが同じでも厚さが3センチを超える場合などで値上がりを強く感じると思います。距離によっては、ゆうパックの利用のほうが有利になることが増えるかもしれません。(きちんと精査できておらず、推測です。すいません。)
定型内の封書は今まで通り82円です。
値上げの理由
値上げの理由は事業収支の悪化だそうです。2016年3月期、郵便事業全体的には黒字だったのですが、はがきに限ると294億円の赤字でした。日本郵便によると、ピークであった2002年のはがき利用が78.1億通だったのに対し、2015年には63.2億通と約15億通減少しました。SNSや電子メールの普及が背景にありますので、今後もはがき利用数は減少すると予測しての値上げです。現行のままはがき料金を変えなければ、2018年には全体で赤字転落する見込みで、今回の値上げでの増益見込みは年間300億円程度で赤字を回避できるということです。
年賀はがきはどうなる?今持っているはがきは使える?
気になる年賀はがきですが、52円のままです。年賀状は取扱量が多く、1通当たりのコストが安く済むため料金が据え置きされたとのことです。また、今まで使っていた52円はがきは、10円切手を貼って使うことになります。
では、年賀はがきを買いだめして使えばいいのでは?と考える人もいるかもしれません。残念ながら年賀状の時期以外にそのまま使うことはできないようです。年賀状としての使用期間は、「12月15日から翌年1月7日の間に出されたものに限る」そうで、時期が外れれば年賀はがきでも10円切手を貼らなければなりません。逆に現在の普通はがき(52円)でも、この時期に「年賀」と明記して出した場合はそのまま使えるとのことです。
いわれてみればもっともですね。
kojiはいまだに年賀状はそれなりの枚数を出しているし、その風習を続けたいと思っています。時期によって、郵便料金を変えるというのは、新しい発想だと思います。いいと思います。
年賀はがきだけ安くして運営して行くというのが、いつまでできるのかわかりませんが、そのやり方を支持します。
今後の郵便料金
年賀はがきや定型内封書については料金据え置きということですが、「とりあえず2017年は」、ということでそれ以降については不透明です。日本郵政は、増益を300億円見込んでいる一方で、今回の値上げではがき離れが進み、全国の取扱枚数が2億通減るという予測もしています。また、2019年10月の消費税率10%増税の際も、更なる値上がりも予想されます。
人の手で、自宅に届けられるはがき。風情がありますね。郵便配達のバイクの音は、特別な気持ちで聞いてしまいます。全国一律料金で受けられるサービス。ありがたいものです。
私たちの暮らしの中に溶け込んできた郵便事業。それが社会の変化で大きな転換期を迎えようとしていますが、まだまだ役割は大きいと思います。値上げは残念ですが、個人的にはこれからも、郵便局を応援していきます。