北海道新聞の記事で知りました。ポテトチップスが大変なことになっているそうです。
4月11日(火)の北海道新聞によると、
ジャガイモ産地の十勝地方が昨年8月、台風被害に見舞われた影響で、加工用のジャガイモが不足し、大手菓子メーカーがポテトチップスの生産縮小に動いている。
菓子大手のカルビーと湖池屋が一部のポテトチップスの販売終了や休止を決めたということでした。ポテトチップス全体が棚から消えていくということではありませんが、ポテトチップス好きにはショックなことでしょう。
(このニュースを見て、「ポテトチップスはずいぶんたくさんの種類が作られているんだな」と感心もしました。)
カルビーの状況
(カルビー)馬鈴薯不足に伴う「ポテトチップス」商品の休売及び終売に関して
カルビーのおもな休売対象商品
4月22日の出荷をもって、当分お休み。
・ピザポテトだけは別格。
このニュースによって、「ピザポテト」は猛烈な勢いで買われてしまったようです。ピザポテトだけは、休売日が4月12日に繰り上げされました。つまり、昨日の時点ですでに出荷は終了しています。しばらくの間は、プレミアがつくことでしょう。
気になってアマゾンを見てみたら、高騰しています。楽天はすでに「品切れ」としているショップが多かったです。
↑これも、時期が来たら価格は普通に戻ると思われます。
・ポテトチップスBIGBAG うすしお味/コンソメパンチ/コンソメWパンチ
・堅あげポテトBIG うすしお味/ブラックペッパー
など。
カルビーのおもな終売対象商品
4月15日の出荷をもって販売を終えます。在庫がある限り、購入はできるでしょうが、それほどたくさんの在庫はないでしょう。「もう食べられない」ということで、さらにプレミアがつくと思われます。
・ポテトチップス フレンチサラダ/しょうゆマヨ/梅味
・ポテトチップス 瀬戸内レモン味(中国・四国地方での販売・・・食べてみたかったです。)
・堅あげポテト 北海道バター醤油味
など
地域限定品などの製造販売を取りやめていくということのようです。
フレンチサラダ60gはアマゾンでは一袋1000円でした。残り4袋。「最後だから、、、」と考えて購入する人もいることでしょう。
湖池屋の状況
湖池屋は国産100%にこだわっているので、より状況は厳しいだろうと推察します。
「どうしん電子版4月11日付より」
湖池屋は3月25日の出荷分で「Mサイズ リッチコンソメ」など7種類の販売終了に踏み切った。「55グラム ガーリック」など9種類は休止した。
「Mサイズ リッチコンソメ」のアマゾンでの今日現在の価格は、一袋900円(送料無料)でした。
販売再開はいつか?
ポテトチップスの原料となっているジャガイモは、加工に向いた品種。現在は「トヨシロ」という品種が中心だそうです。十勝では、カルビーが求める基準にあった「トヨシロ」を栽培しているそうです。今回は、それが不足してしまったわけです。
北海道のジャガイモは、5月にまいて7月から10月まで収穫されます。北海道産のトヨシロがポテトチップスになるのは、いくら早くても7月下旬以降だろうと思います。
九州ではジャガイモが1月にまかれ5月、6月に収穫されることもあるそうです。品質が基準を満たしていれば、5月に九州産「トヨシロ」を使ったポテトチップスが製造されるかもしれません。
自然が相手です。はっきりしたことは言えないというのが、無難な言い方になると思います。カルビーも湖池屋も正式には、販売再開について「めどは立っていない」と言っているそうです。
ポテトチップス用ジャガイモ、今年の見込みは?
生産地では、種イモの確保に苦労しているようですが、めどは立ったようです。
どうしん電子版「種イモ確保へ規格外も活用 十勝の農協、例年並み作付確保へ奔走」
いつもよりも手間がかかっているようですが、何とか頑張っていただきたいと思います。
食べ物を作る仕事は尊いと改めて思いました。
ジャガイモの花は北海道の初夏の風物詩。六月下旬から7月中旬にかけけて全道で見られますね。
たくさん咲いて、おいしいイモになってほしいです。
おじさんは思った
kojiもポテトチップスは好きです。いろいろな味の製品が姿を消すことは残念に思います。ただ、味のバリエーションを増やすのにも限界があるだろうなとも思いました。
以前、無印良品で売っていた「素のままポテトチップス」(プレーンなポテトチップスにパウダーを振りかけて味の変化を楽しむ)のような、製品が欲しいなと思います。イモの味がしっかししていて、それに自分でパウダーをかけて楽しむ。
販売再開をきっかけに、新しいシリーズなどが生まれませんかね? 手軽さを好む人が多いと思いますが、ひと手間を惜しまない層も少なからず、いると思います。
越冬野菜が注目されています。熟成させると甘みが増すということで、人気になっています。ただ、ポテトチップス用のイモに関しては、熟成は喜ばしいことではありません。そもそも、加工したときに黒くならないように糖分が控えめになっているイモですから。甘みが出てくると加工用に向かなくなってくるわけです。
ある程度、フレッシュなうちに加工することが必要なんだろうと思います。また、保存するにしても、熟成しないような工夫があるのでしょう。ポテチチップス一袋に、いろいろな農業技術が注がれているんだろうと思いました。
小さいころはよく、「ジャガイモの塩煮」を食べました。それほど喜んで食べていたわけではありませんが、ふと懐かしくなりますね。
大きな鍋で男爵イモを塩ゆでして、お湯を切って、水分を蒸発させる。いいイモは小吹になって、少し崩れて、、、。子供達には伝えられなかったなと今になって少し残念に思いました。
調理用のジャガイモの値段も上がるのか?
加工用のジャガイモの不足で、ポテトチップスに大きな影響が出ていますが、必ずしも、ジャガイモ全体が値上がりするということにはならないようですね。
同じ北海道といっても、台風被害の度合いには差が大きく、富良野地区やニセコ地区は極端に生産量が落ちたわけではないそうです。いずれも、平年に比べて大きな減少はないとのこと。ニセコ地区のジャガイモは、糖度高いためポテトチップスの加工には向かないそうですが、普通に調理して食べる分には「甘い」ということでしょう。食卓に上るジャガイモについては、それほど心配する必要はないと思われます。