ツタヤ図書館。
以前にも聞いたことがあると思いますが、恥ずかしながらあまりよくその実態を知りませんでした。

先日のニュースで、ツタヤ図書館のことを報じていて、興味を持ちました。
函館地方にも2013年12月に「蔦屋書店」がオープンし、大きな影響を与えているのです。
「おしゃれで、文化的」という空間は貴重だとおもいます。
息子は大好きで、休みの日はかなりの頻度で出かけます。

さて、ツタヤ書店とは何かというと公営の図書館の運営をツタヤ(正確には、ツタヤの母体であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC))が請け負った図書館のこと。

公共団体は、経費削減のため図書館運営の民間委託を進めています。
その中で、ツタヤが引き受けた図書館は、カフェの導入やおしゃれな空間づくりで話題を集めていて、「ツタヤ図書館」と特別に呼ばれています。

ツタヤ図書館計画は現在全国に7か所あるそうです。
そのうちの一つ、愛知県小牧市では3年後の開業を目指して42億円の事業費の計画を立てました。
図書館は新築します。

この市の計画に住民から疑問の声が寄せられ、その高まりの中で計画の賛否を問う住民投票にまで、進展したということです。
2015年10月4日に住民投票が行われ、結果は、賛成2万4981票に対し反対が3万2352票。
7000票ほど、反対が上回りました。
市長は、計画を再検討することにしました。

いくつかのニュースを見ましたが、結局ツタヤ図書館の問題点は
(1)選書の過程が不透明。ツタヤ関連会社の在庫処分したのではと、疑われる事例がある。
(2)文化的な価値は二の次にされる可能性がある。儲けが出なければ運営が立ちいかなくなるわけだから、金にならない古い資料は処分して集客できるスペースを増やすということは、ありうること。

今回の住民投票では、ツタヤだけの問題だけでなく、図書館にお金をかけすぎることを嫌う住民が増えているということもあるのかもしれません。

ある記事(http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1510/06/news027_6.html)に
「会社を退職したシニアと、受験生が開館とともに席を陣取るような今の図書館に未来はあるのか」という言葉がありました。

確かに、ただ無料で本が読める場所・勉強できる場所ということでは、さびしいと思います。
金を出して本を買おう、という考え方もあります。

函館の蔦屋書店に置かれた机も受験生で埋め尽くされています。
ちょっと、首をかしげてしまいます。

全くまとまらない内容になってしまいました。
ツタヤ図書館、、、なんとなくうさん臭さがつきまといますが、図書館のあり方を変えていくという役割を果たしてくれることを、私は期待します。