雹から車を守る!観天望気(かんてんぼうき)が大事

「大気の状態が不安定」というフレーズをよく耳にするようになりました。この夏、豪雨や突風、落雷、雹などによって甚大な被害が出ています。被害にあわれた方に、心よりお見舞い申し上げます。

雹による車の被害

車に乗る身としては、大きな氷の塊が空から降ってくるというのは、とても恐ろしいことです。運転中はもちろん、自宅や仕事場に停めて置いた車に雹が降るということを考えても、ぞーっとします。
7月18日の東京での雹。youtubeには、たくさんの動画がアップされていました。

(車は出てきませんが、降り方の激しさと、音のすさまじさがわかりました。)

雹で被害を受けた車の画像もたくさん公開されています。
雹によって被害を受けた車の画像
大きい雹が直撃すれば、屋根やボンネットに穴をあけてしまうこともあるということです。

雹の兆しを感じて、行動する

ある雹のyoutube動画へのコメントで対立する二つの意見を見ました。
A「黙ってみている(撮影している)場合ではない。車に毛布などを掛けたらいいのに。」
B「この状況で外に出るのは、自殺行為。」

確かに、雹から愛車を守る一つの方法として、”毛布をかぶせる”ということがあります。毛布ありとなしでは、塗装面のダメージは雲泥の差だと思われます。(ベニヤ板をかぶせることを推奨するサイトもありましたが、これは、風のことなどを考えても現実的ではないと思います。)

しかし、wikipediaによると、海外では巨大な雹によって多数の死者が出たこともあるそうです。車は惜しいけれど、大粒の雹が激しく降る中に出ていくべきではないと私kojiも思います。雹が降りだしてしまったら、身の安全を第一に考えなければならないでしょう。

大事なのは、降りだす前に雹の兆しを感じて備えておくこと! 

雹に対する備え

・車を覆うことが出来る毛布などを車に常備しておく。駐車中なら、かぶせて雹が降りやむのを待つ。(雹が降っている時間は多くは5分程度)
・雹を避けることが出来る駐車場をチェックしておく。自分の行動範囲の中の無料・有料駐車場を確認しておきたいものです。立体駐車場とか地下駐車場などに一時的に避難できるといいですね。
youtubeにはガード下に入って避けようとしたけれども、斜めに降ってきた雹にやられたという動画もありました。

雹・雷・竜巻は積乱雲によって起こる

「雷が起こったら雹に警戒」「雹は竜巻の前触れ」などと言われます。結局は、雹も雷も竜巻も「積乱雲」によって起こります。雹や竜巻は局所的・突発的な現象なので、予測は難しいです。積乱雲の近づきを察知することがポイントです。

「観天望気」(かんてんぼうき)ということ

今日(2017年7月22日)の北海道新聞に「竜巻から身を守る」という記事が載っていました。竜巻の恐ろしさと、「観天望気」で予兆をキャッチしようということが述べられていました。
「観天望気」とは、”空模様から天気の変化を知ること”。この記事やほかの情報を参考に積乱雲の近づく予兆についてまとめておきます。

【発達した積乱雲が近づいた予兆・竜巻の予兆】
・あたりが急に暗くなった(真っ黒い雲が近づいてきた)
・雷の音が聞こえてきた
・急に冷たい風が吹いてきた
・むわっと土や草のにおいがした

雲の形と天気の関係についてわかりやすく説明してくれているサイトがありました。おススメです。
役立つ観天望気10選!雲を見て天気を判断しよう!

雹で車がへこんでしまったら

修理には保険が適用される

一般的に車両保険が適応されるそうです。(最終的には、ご自身の加入内容をもとにご確認ください。) kojiの場合は、中古で購入した車に乗っていて、車両保険には入っていないので、まるっと自己負担になります。覚悟の上の、選択です。

修理のプロの意見

ひとたび雹にやられてしまうと、修理は大変です。たくさんのへこみが出来るし、思わぬところが傷つけられていることもあるようです。きちんと治すには高い技術が必要だろうなと推測します。kojiがネットを見て回ったところ、次のようなサイトが目に留まりました。

・雹による車のへこみに自信を見せる会社 → 株式会社インターパシフィック

雹の基礎知識

・雹もあられも発生原理は同じで、「雲から降る氷粒」です。違いはその大きさだけ。5mm未満はあられ、5mm以上は雹。
・雹は激しい上昇気流を持つ積乱雲内で発生するので雷と共に発生する場合が多い。
・雹の降る時間は多くが5分くらいと短い。長さも数キロから数十キロメートル、幅は10キロメートル以下と狭い範囲で降る。

雹の発生原理

●積乱雲の発生・・・「大気の状態が不安定」な状態で発生
「大気の状態が不安定」とは、上空に冷たい空気があり、地上には温められた空気の層がある状態です。
温かい空気は上へと昇り、冷たい空気は下へと降りようとするため対流が起きやすくなります。

●氷の粒が大きくなる
積乱雲は非常に高さのある雲。その頂上は氷点下のため、雲の成分である水蒸気は氷の粒となります。
氷の粒は、積乱雲の中で入り乱れている強い上昇気流と下降気流によって上下運動し、溶けたり凍ったりを繰り返します。この過程で周りに水の粒を付着させながら成長します。

●氷の粒が地表へ
ある程度の大きさになると、重さに耐えられなくなって地表面に降り落ちてきます。
積乱雲が発生しても地上付近の気温が特に高い時には、上空から降ってくる氷の粒が融けてしまいます。(雨になる) しかし、溶けずに地上に落ちることもありそれが雹やあられです。

まとめ

雹のことが気になって調べていったところ、雹・雷・竜巻は「積乱雲」が原因だということがわかりました。最近、ヒステリックになってきているように感じられる空模様ですが、冷たい空気と暖かい空気のぶつかり方がより激しくなっているのかなと推測しました。地球の温暖化などが絡んでいるのかなと思います。
気象情報に敏感になることも必要だし、「観天望気」(空模様を観察して天気の変化を感じるとること)を心がけることもとても大事だと思いました。液晶端末を見るだけでなく、空を見上げて感覚を磨くということも大事にしていきたいものです。