物心ついた時から、かっぱえびせんは身近にありました。
「やめられない、止まらない」というフレーズは今も、時々口に上ってきます。

小学校低学年の時、お隣のおばさんから「ちょっとしけっちゃたんだけど、食べないかい?」と言われて差し出されたかっぱえびせん。
確かに、カリッとはいかず、ぐにゃっとした感じ。
普通なら、顔をしかめるところかもしれませんが、私の好みには合いました。
湿気ったかっぱえびせん、木の器に入れられたかっぱえびせんを、むしゃむしゃ食べた記憶があります。

また、大学生の時、アルバイト先に向かう夕方、お金も時間もなかった私は、かっぱえびせん一袋をとてつもない勢いで食べて夕食にしたことがあります。
口の中が細かく切れて、ひりひりしたことは忘れられません。

最近ではめったに食べることがなくなったかっぱえびせん。
子供たちは、ポテトチップス(特に「堅あげポテト」)やじゃがりこがメインで、かっぱえびせんには目もくれません。
たまに、飲み屋で出てくるのを食べると、懐かしく思います。

このかっぱえびせんは、1964年(昭和39年)に誕生。
東京オリンピックの年ですね。
38(さんぱち)の私たちとほぼ同じ歴史を積んできたと言えます。
カルビーのサイトにも、「かっぱえびせん」のコーナーがあります。

「かっぱえびせんWEBサイト」

なかなか面白いです。
「かっぱえびせんの歴史」のページでパッケージを見てみましたが、微妙に変化を続けてきていることが分かりました。
ロングセラーになるために、努力を積み重ねてきたんだろうなと思います。
私が、ノスタルジーを感じたのは、一番最初のパッケージの毛筆体の文字です。
文字の形は、受け継がれているようですが、
最初のパッケージの透明な袋に描かれた赤の「かっぱ」、そのあとの大きめの「えびせん」のデザインは特別な感じがします。

現在のパッケージは、赤が基調です。

1969年「やめられないとまらない」のCMが大ヒットして、スナック界の王者になったようです。
コマーシャルの影響は大きいですね。
味もよかったし、栄養もあるとのことでしたね。
(本当にやめられなくて、何か特別な薬が使われているのかと疑ったこともあります。)

パッケージだけでなく、味を変えたこともあるようですが、最近は創業当時のレシピに戻しているとか。
とにかく、現状に満足せず、常に良いものを求めているんだなと思います。

自分自身、変に達観するのではなく、変化を恐れず前進したいものだと思います。