北海道の一部地域で実証実験が行われているセブンイレブンの「ネットコンビニ」。
セブン&アイ・ホールディングスから、2018年度、上期中に北海道内の100店に拡大し、2018年度末までに北海道全店にネットコンビニを導入するとの計画が発表されました。
お年寄りや、子どもが小さくて出歩きにくいお母さんの強力な助っ人になることでしょう。
その概要を整理しておきます。

セブンイレブンの「ネットコンビニ」とは

ネットコンビニは、セブン-イレブンが販売する商品を、最短2時間でお客に配送する新サービス。
実店舗の商品をお客へ届ける店舗出荷型であるところが、これまでのセブンイレブンの通販「オムニセブン」と違うところ。
・専用アプリでお客が商品を注文
・注文データが該当店舗へ送付され、店舗で店内商品をピックアップ→配達
・税込1000円以上から利用可能で、配送料は税込216円
(3000円以上で送料は無料)
・1時間単位の指定で最短2時間で配送
※注文商品は、西濃運輸の100%子会社であるGENie(ジーニー)が、店頭まで受け取りに行き、商品をお客に届ける。

「ネットコンビニ」が”北海道から”であるわけ

・北海道は冬の売上が厳しい
・高齢化も進み買物不便者が増加している

ネットコンビニの可能性と課題

店舗出荷型という事なので、準備や初期投資が少なくて済みスタートしやすいとのことでした。
客としては、特に冬場の雪の日などに重宝すると思います。

課題

このネットコンビニはうまくいかないだろうと予想する専門家もいるようです。その理由は下の二つ。
・ネット注文の強みである品数の多さを捨てている
・人件費の負担が店舗に重くのしかかって、継続できなくなる

セブン&アイ・ホールディングス副社長は計画発表の際、
「注文を受けてからお客へ配達するまでの人員と労力に課題があった→西濃運輸の子会社を活用することで解決した」と述べていたそうです。その言葉に期待します。

やると言ったからには、きちんともれなく継続的に実施して欲しいですね。
いざ、頼もうとしたのに、その店舗はやっていないという事になると、かなりがっかりですから。一気にセブン不信になりかねません。

参考にした記事「セブン-イレブン/1500億円の店頭在庫活用「ネットコンビニ」本格展開」

イトーヨーカドーのネットスーパーというのもある

生鮮食料品が充実しているスーパーがすぐに配達してくれるなら、それは便利ですね。
イトーヨーカドーのネットスーパーは、、、
・ネット上のネットスーパーのサイトにログインして買い物
(営業時間は毎日16時~17時を除く365日23時間営業)
・商品は最短4時間で配達
・面倒な魚の調理も頼める(3枚おろしなど無料)
・商品はチラシと同じ値段
・nanacoポイントがたまる
ネットスーパーの説明

使ってみたくなりますが、残念ながらkojiのところはエリア外。
会社としては、イトーヨーカドーでカバーできるところは限られているので、セブンイレブンのネットコンビニで郊外などの広い地域をフォローするという狙いもあるのだろうと思います。

高齢の知り合いがイトーヨーカドーの近くに住んでいるので、ネットスーパーの活用をアドバイスしてあげたいなと思いました。
しかし、自分が行ったときに注文を代行してあげることはできても、日常的にネット注文するのは無理だと気づきました。

ネットスーパーやネットコンビニを活用したい人の多くは、インターネットが活用できない高齢者だという事が大問題です。
コストがかかっても昔ながらの”御用聞き”方式を望む人は多いと思います。
そのようなサービスの提供者も求められていると思います。