カールがもう食べられない?

「いいもんだなあ~ふるさとは~♪それにつけてもおやつはカール♪」誰もが一度は耳にしたことのある明治のスナック菓子、カールのCMソングです。あのカールが、今年の8月で関西以東での販売が中止になります。北海道、東北、関東、中部の全都道県ではもう買うことができなくなるのです。

なぜ販売中止に?

1968年の発売以来広く愛されてきたスナック菓子ですが、1990年代をピークに他のスナック菓子に押され販売が低迷し、現在は3分の1程度まで売り上げが落ち込みました。明治社内では「終売せざるえない」という声もあったそうですが、明治を代表するロングセラー商品なので、販売地域や品目を減らして継続することになりました。全国にある5か所の生産工場を9月以降は松山工場(松山市)の1か所に集約し、「チーズあじ」と「うすあじ」の2種類のみ生産する予定です。また明治は現時点で通販での販売は予定していないそうです。

カールの歴史

カルビーのかっぱえびせんに遅れること4年。カールはとして登場しました。当時kojiは5歳。初めて食べたのがいつなのかはっきり覚えていませんが、「軽いお菓子だな」と強く印象に残りました。コーンが原料になっているお菓子の先駆けだと思います。その後、とんがりコーン等も登場してきます。

参考・・・かっぱえびせんはほぼ同い年!息の長さは見習いたい

カールは現在まで200種類以上の味が発売されてきましたが、最初は「チーズあじ」と「チキンスープあじ」の2種類でした。主力のチョコレート以外で年間を通して食べられる菓子として開発されましたが、お菓子=甘いというイメージが強かった当時、カールはスナック菓子の先駆け的存在でした。

「カール」の由来は、諸説あるようです。商品の形状から「巻く」という意味のCurl(カール)から名づけられた説、昭和30年代に流行したカール人形(ビューティーガール人形)から名づけられた説、歴史上の人物カール・ビスマルクから名づけられた説、軽い食感から軽い→かるい→カールとなった説、どれも本当そうなのですが、はっきりとはわからないそうです。ちなみに、ポップコーンがモデルとして作られたことから「Crazy Pop」という名前も候補に挙がっていたそうです。

カールおじさんとCMソング

パッケージやCMに出ている有名なカールおじさんですが、元々はわき役で、主役のカール坊やの後ろに登場していたそうです。発売当初のパッケージにはカール坊が1人で出ています。しかし、おじさんの人気が高まり主役が交代になりました。この2人の関係ですが親子ではなく遠い親戚という設定だそうです。また、カールの袋の中には「カールおじさんの形をしたカール」というレアカールが混ざっているらしいのですが、出る確率は0.018%で、出会えることはまずなさそうです。

また有名なCMソング「いいもんだな故郷は0」は、三橋美智也をはじめ、寺本圭一、つのだ☆ひろ、小坂一也、林家こぶ平、志村けん、和田アキ子、河村隆一など、そうそうたる顔ぶれの方々が担当していました。カールは本当に人気商品だったのだと思います。

カール狂騒曲が始まる?

カール発売中止のニュースは反響が大きく、ネットでは買い占めや転売を懸念する声が上がっています。つい最近のポテトチップス騒ぎを考えると、似たようなことが起こると思います。コンビニやスーパーなどで普段は視界に入れながらも手に取ることはなく、いざなくなると聞くとどうしても欲しくなる人間心理! 仕方がないところでしょう。
販売終了となる前に、何回かは買ってみようと思っています。プレミアがついたら購入しないと思いますが。

将来的には、関西のお土産の定番になるかもしれないなと思いました。