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自動車のAT化が進み、ペダルの踏み間違えが原因と思われる事故が増加しています。そもそも、隣り合ったアクセルとブレーキという二つのペダルをを操作するのに、踏むという同じ動作で行うのは、間違いやすいにちがいありません。車側の対応が急がれています。

1ペダルの自動車登場!日産新型LEAF

7月20日、日産自動車は、9月公開予定の新型LEAF(リーフ)に、世界初の1ペダル操作システムである「eペダル」を採用すると発表しました。LEAFは100%電気自動車で2010年の12月に発売されて以来全世界で20万台以上販売されており、最も売れている電気自動車です。発売当初はフル充電で約160kmという航続距離でしたが、2回のマイナーチェンジを経て現在は2倍の280kmまで伸びています。そんな電気自動車の先駆け的存在のLEAFに搭載される「eペダル」は踏み間違えによる事故防止に大きな効果があると考えられています。

eペダルとは

「eペダル」は「ワンペダル操作システム」のことです。新型LEAFにもペダルは2つつくそうですが、スイッチを入れるとアクセルペダルが「eペダル」に切り替わり、1ペダル走行が可能になります。ペダルを踏めば加速して、緩めれブレーキペダルを踏まなくても減速が始まり、足を離すと停止します。もちろん坂道でも停止保持が可能です。日産によると、eペダル走行で運転の90%をカバーできるとのことです。

基本的に1つのペダルに足を乗せておくだけでいいので、渋滞時の低速によるストップ&ゴーの繰り返しで、足首や膝が痛くなることも減ります。何より、ペダルの踏み間違い事故の減少が期待されます。

eペダルで心配な点

全貌が明らかになっていないので推測ですが、新型LEAFにブレーキペダルは残るようです。急ブレーキの際に使うことになると思われます。

ここが心配な点。eペダルに慣れると、ブレーキペダルを踏むという動きが極端に少なくなります。そのため、とっさにブレーキペダルを踏む感覚がどんどん失われていくでしょう。急ブレーキしたいときにブレーキペダルを素早く踏むことが出来ない状態を作っていると言えます。

また、アクセルを緩めるとブレーキがかかるような操作感になると思われるので、定速走行にはやや苦労するのではないでしょうか。マニュアルの車の低いギアで走っているときのような感じだと想像します。アクセルから足を離すとすぐにエンジンブレーキがかかるような感じ。実際は工夫されているのでしょうが、今の段階では心配に感じました。

新型LEAF。個人的には、走行距離などで進化を続けている点は評価しますが、eペダルについては「実際を見てみないと安心できない」という感想を持ちました。

踏み間違え防止には、「ワンペダル」がいいと思う

日産の新型LEAF搭載「eペダル」をきっかけに調べてみたわけですが、数年前に発表された「ワンペダル」はとっても優れているなと思いました。

熊本にある「ナルセ機材有限会社」が開発したものです。

ワンペダルのナルセ機材有限会社

恥ずかしながら私自身はこれまで知りませんでしたが、テレビや雑誌に数多く取り上げられてきているそうです。古いところでは2010年のNHK「クローズアップ現代」。2017年だけでも4月26日のNHK「ためしてガッテン」のほか、いくつも情報TV番組に登場。雑誌も一つ二つではありません。

このワンペダルが優れている点は、ブレーキとアクセルの動作が違うこと。ペダルを押し込むとブレーキ。ペダルの横にはアクセルになるレバーがあります。足を傾けてそのレバーを押すことで進みます。アクセルを押した状態でも、足を踏み込めばアクセルが効かなくなり、ブレーキがかかります。

人が焦った時に足を突っ張ってしまいがちなことを上手に生かしています。

この6月にもメディアに取り上げられていた(「ダイヤモンドオンライン」(2017.6.7))そうです。なかなか刺激的なタイトル。面白かったです。

「AT車暴走事故防止の決定打「ナルセペダル」が普及しない理由」

アクセルとブレーキの動作を別なものにする。それが踏み間違いを減らすいい方法だと思います。最初から、このシステムの車を作ってしまえば一番いいと思うのですが、自動車メーカーはその方向へはそう簡単には動かないでしょう。

ナルセペダルは今使っている車に取り付けられます。20万円くらいかかりますが、それだけの価値はあると思います。そして、どんどん普及して価格が安くなってくれればますます、広がっていくことでしょう。ゆくゆくは、自動車メーカーも無視できなくなって、改善する方向へ動いてほしいと思います。

ただ、現実には自動運転などの技術も入り込んできて、先行きは不透明です。

まとめ

ここまで書いてきて思ったことは、ペダルの踏み間違いということに関して、日産の新型LEAFと「ナルセペダル」は全然違う考え方だろうなということ。

日産の新型LEAFは踏み間違えをなくそうというよりも、自動運転をにらんだ車開発をしていく上での一つのステップだと思います。大手としては当然のことでしょうね。

ナルセペダルは、今の人たちに安全をもたらそうという技術を提供しようとしています。

踏み間違えということに関しては、ナルセに頑張ってもらいたいです。ナルセペダルを導入することで事故は減っていくでしょう。行政は補助を出す等の手を打ってほしいと思います。

高齢者の事故が相次ぎ、国が運転免許の自主返納を進めようとしていますが、交通機関が少ない地方で、車が唯一の移動手段という高齢者も多いです。車の側がミスを少なくするように、変化していくということは不可欠でだと思います。しかも、あまり高度化せず、手軽に今の車を変えていくのが大事です。メカニカルな対応でやっていけるのがいいと思います。

踏み間違い事故は20代も多く起こしているそうです。ナルセペダルが広く広がることを願っています。

蛇足

踏み間違いと思われていても、実は「ギアの入れ間違え」による事故という場合もあるそうです。

「Rに入れたつもりで動き出そうとしたところ、動かない。アクセルの踏み方が足りないと思って、強く踏んだら、実はDに入っていた」

こんな風に前に飛び出してしまうという経緯もあるそうです。こんなこともあるのだ、という知識は頭にいれておきたいものです。

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