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シュールな「オトナの一休さん」!

「オトナの一休さん」という5分間のアニメ番組がNHKのEテレで放送されています。一休さんのアニメといえば、「すきすきすきすきすきすき、愛してる♪」の主題歌で親しまれた、子ども時代の一休さんを描いたアニメが有名です。兄弟子たちや新右衛門さん、小夜ちゃんや将軍足利義満など、愛すべきキャラクターたちとの感動的な物語に涙した人も多いのではないでしょうか。

今、放送されている一休さんは、まさしく大人になった一休さんの話です。昔の可愛いらしいキャラクターとは違い、こちらは、破戒僧一休宗純(そうじゅん)が主人公です。一休さんや彼の弟子が残した文献を基に作られており、含蓄あり、笑いあり、涙あり、まさしく大人のための一休さんです。

アニメは当初全3話放送されたのですが、昨年2016年からレギュラー番組になりました。第1シリーズは全13話。そして今年第2シリーズが4月4日から放送されています。主要キャラクターは、蜷川新右衛門、一休さんのお弟子さんたち、兄弟子の養叟宗頤(ようそう・そうい)、そして盲目の美女森女(しんにょ)です。昔のアニメの新右衛門さんは一休さんより年上でしたが、「オトナの一休さん」では一休さんより年下で描かれています。

一休宗純の素顔とは?

昔のアニメの影響で、名前は広く知られている一休さん。でも、史実の一休さんは、アニメとのギャップが大きいからか、あまり知られていません。史実の一休さんは、「破天荒」「破戒僧」「型破り」などという形容詞がぴったりの人でした。若い時から聡明で、20歳には師匠から皆伝を言い渡されましたが、翌年21歳の時、病気で亡くなった師の後を追い自殺を図ります。何とか一命をとりとめたのですが、それを機会に型破りな行動を取り始めます。悟りを開いた証として与えられる「印可証」を捨ててしまったり、お正月に髑髏をもって町を歩いたりしたこともありました。また僧侶に禁じられていた酒を飲み、肉・魚を食い、女犯もします。男色という説もあるほどです。77歳で約50歳年下の森女(しんにょ)と同棲していたのですから、まさに僧侶という型を壊している人物です。

インパクトがすごい5分間!

第1話は「クソとお経」という題名でした。読経している弟子たちのところに、大喜びで自分の一本糞を持ってきて立派さを自慢する一休さん。ところが、お経が書かれてある書物の上に乗せてきたのだから弟子たちが大慌て。そんな弟子たちに一休さんは「無縄自縛(むじょうじばく)」を説くのです。「経をありがたいといった時点で何かに縛られることになる。世間や常識、ありもしない縄に縛られることなく自分の答えをみつけるのだ」という一休さん。多少眉唾のエピソードではありますが、説いている内容にはぐっときます。
 

一休宗純が破壊しようとしたもの何か?

破戒僧と呼ばれる一休宗純ですが、歴史上の人物を考える時、その時代背景も考慮しければなりません。応仁の乱前後に生きた一休さんは、何を否定し何を守ろうとしたのでしょうか。一つ言えるのは、一貫して反権力、反権威を貫いたことです。戦乱の世、能や花見に興じていた時の将軍、足利義政を漢詩で痛烈に批判しています。あまりにも突飛な行がゆえに様々な解釈をされる一休さんでですが実は、弱者に寄り添うとても心の優しい人だったのではないでしょうか。

5分という短い時間で、一休さんの残した言葉や人間味あふれるエピソードを味わえる物語、試しに見てみてはいかがでしょうか。現在、毎週火曜日午後10時45分~55分に放送しています。再放送は金曜日の午前11時45分~50分です。

おじさんは思った

5月16日(火)放送の第二十則は「応仁の乱と一休さん」というタイトル。戦火に追われて移動する一休さんの様子が描かれていました。ラストシーンでは一休さんが振り返って、見ている私たちに問いかけました。「貴様らの時代はどうだ? 戦(いくさ)はヒタヒタと忍び寄るのだぞ。 喝!」 説得力と、迫力がありました。

現代は、「反骨精神」「批評精神」などが改めて求められている時代なのだと思います。「オトナの一休さん」はまさにタイムリーです。
最近、梅沢富美男の「頑固オヤジ」的な言動が注目を集めています。現代の梅沢冨美男と「オトナの一休さん」に共通性を感じました。

(これまではほとんどないけれど)kojiも、このブログで「時には小言」を言わせていただこうと思っているところです。

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