多くの人が悩む膝の痛み

10月4日(水)のWBS、「治る!最前線」は膝の痛みを取るための最新治療についてでした。国内で膝の痛みに悩む人はおよそ1800万人。(東大病院 22世紀医療センター 吉村典子特任教授ら 調べ) その半数以上が、変形性ひざ関節症とよばれる病気だそうです。変形性膝関節症とは、加齢や肥満によりアクションの役割を果たしている膝の軟骨がすり減って、痛みを引き起こす病気。痛みをがまんすると重症化し、やがて歩けなくなり、車椅子や寝たきりの生活になることもあるとのこと。痛みを取る治療のニーズは高いようです。

最新の治療「骨(こつ)切り術」

膝の痛みを取る最新治療を行っているのは、横須賀市立市民病院(神奈川県横須賀市)。
WBSが取材したのは、50代の川原さん。10年近く膝の痛みを抱えているそうです。
川原「長時間立っていると足が痛くて歩けない状態になってしまう。少しの間足を引きずるような形で、普通には歩けないような状態。」

この日、医師から病状の詳しい説明がありました。
「右足のひざは、内側が軟骨がない状態で、、、」
川原さんの膝は軟骨が磨り減り、骨と骨がぶつかることで激しい痛みを引き起こしています。そこで、最新の治療を受けることになりました。それは、「骨(こつ)切り術」と呼ばれる手術です。足の骨の一部を切除することで、足の重心が変わり、ぶつかっていた骨の間に隙間ができ、痛みがなくなるというもの。

手術の様子

今回は両膝の治療を行います。
まずはメスで膝を切る→ 骨を切る位置を確認する→ 慎重に骨を切っていく
5分ほどで骨が切除されました。
骨をずらして、ぶつかっていった膝の骨に隙間を作ります。
3時間で手術は無事に終了。術後のレントゲンを見ると、骨がくっついてるように見えますが、骨がぶつかっていた部分にかかる力が減り、痛みが取れるのだそうです。

治療費は保険が適用され、3割負担でおよそ36万円。

横須賀市立市民病院 関節外科センター長 竹内良平医師
「変形が強い方をきれいな脚に矯正する。自分の膝が残るというのが大きなメリットです。」

重症の場合は人工関節を入れる必要がある

70代の本吉さんは長年膝の痛みに苦しんできました。この日医師から手術の説明が行われました。
医師「内側の軟骨が全くなくなってしまっていて、骨の変形がある。この悪くなったところを含めて金属の人工の関節に換えるということをやらせてもらいます。」

本吉さんの膝には軟骨が全くありません。こうした軟骨が全くない患者には、人工関節を入れるそうです。人工関節とは金属とポリエチレンでできた医療器具です。変形した関節の代わりに、人工関節を入れることで痛みを取り除きます。しかし正確な位置に入れるのは難しいとのこと。

膝の人工関節の手術の流れ

まず、膝の上下の画面を切除する→ 次に、切除した部分に人工関節を入れる
人工関節がぴったり合うように骨を切るのは難しく、これまで医師の経験に頼っていました。

人工関節を正確に入れる最新技術

「ニーアライン」という機械は人工関節を入れる位置を正確に表示することができます。この機械の登場で、正確な位置に人工関節を入れることが可能になりました。

手術が始まりました。医師が取り出したのは、、、「ニーアライン」です。患者の膝の関節にこの機械を取り付けます。
最初に機械をつけた状態で患者の膝を前後左右に数回動かします。これは、人によって異なる足の重心を調べるため。すると内蔵されたセンサーがその人の足の重心を感知し、切除する骨の正確な位置をモニターに表示。青い線と緑の線が骨を切るラインとして示されています。

モニターに表示された通りに骨を切除。そして、骨を取り除いた場所に人工関節を入れていきます。ぴったりと、はまりました! 手術は2時間ほどで終了しました。

治療費は保険が適用され、3割負担でおよそ26万円。

東千葉メディカルセンター リハビリテーション科 渡辺淳也部長
「どんな患者さんでもベストな位置に人工関節が設置できるというのが大きなメリットかなと思います。」

おじさんは思った

今回紹介されていた手術は、とても効果の高いもののようですね。いつも思いますが、いざという時にも何とかなるということで励まされます。

放送では、東京・新橋でのインタビューもありました。
・「たまに疲れたときとか階段を上るときに膝が痛いことがある。」
・「座ってる時間が長くて急に立ち上がる時とかには、膝の痛みを感じます。」

膝は大きな力がかかるし、複雑な関節でしょうから、加齢とともに傷んでくるのは当然なのかなと思います。kojiもたまに膝がしくしく痛むことがあります。今は痛くないので、忘れているんですね。膝の痛みが慢性的になると、生活の質が明らかに低下すると思います。慢性的なものになる前に手を打ちたいところです。予防的なことが必要だと思います。

痛みがあるときに医者に行ってみるのも一つの方法ですね。膝の痛みは徐々に進行していくようですから。
放送の中でも「痛みをがまんすると重症化し、やがて歩けなくなり、車椅子や寝たきりの生活になることもある。」と、警告していました。
東千葉メディカルセンター リハビリテーション科 渡辺淳也部長
「寝たきりになったり動かないことによって、心臓や肺の機能が落ちてしまうということも起こってきます。」

自分でできる膝の痛みの予防的方策

膝の痛みに対応するようなサプリメントがたくさん出ているようですね。たくさんのCMや広告があります。正直、グルコサミンなどを内服することが、膝の軟骨の状態を改善するのかどうか、kojiはよくわかりません。真相を知りたいものだと思いますが、今のところ静観しています。どこかでスイッチが入ったら調べまくったりすると思います。

骨切り術が効果を上げることからわかるように、身体のバランスはとても重要であるようです。まずは、歩き方などは自分の意識で治していけると思います。劇的な効果はないかもしれませんが、まずは歩き方、そして、足回りのストレッチなどは大事じゃなないかと思います。これについて参考になりそうなサイトを二つほど上げておきます。
「ひざイキイキ」 おうちでできる簡単トレーニング
筋肉づくりで膝痛予防! 百歳まで歩くには

最近、糖質制限をスタートさせました。タンパク質中心の食生活はいいなと思っています。身体づくりの材料となるタンパク質をしっかりとることは、膝にもいいだろうなと期待しています。

おじさんの小さな不満

骨切り術の横須賀市立市民病院(神奈川県横須賀市)で治療を受けたという神奈川県に住む60代の楠(くすのき)さんの様子も紹介されていました。
kojiがちょっと不満だったのは、この楠さんは骨切り術を受けたのに違いはないのでしょうが、そのことははっきりとは明言されていなかったこと。正確を期すべきだろうなと思います。

楠さんは、10年以上膝の痛みに苦しんでいたため、5年ほど前最新の治療を受けたそうです。今では膝の痛みが全くなくなり、脚立に乗って庭仕事ができるまでになったとのこと。
「走ることもジャンプもできますよ。縄跳びでもしますか。」

元気になったのは、何よりですが。