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2017年3月29日のWBS「治る!最前線」は、くも膜下出血についての内容でした。

くも膜下出血を”防ぐ”最新治療と、ロボットを使った新たなリハビリが紹介されていました。

くも膜下出血とはどんな病気か

くも膜下出血とは、脳にあるコブが破裂し、流れ出した血液が脳を圧迫して、脳の障害や突然死を引き起こす病。

くも膜下出血を起こすと、15%が即死してしまう。一命を取り留めても大きな後遺症が残ることが多い。

脳のコブは、高血圧などが原因で膨らむと言われ、さらに、喫煙や過度の飲酒が破裂のリスクを高める。

現在くも膜下出血で治療中の患者はおよそ4万人。年間1万人以上が命を落としている。

兵庫医科大学病院 脳神経外科 吉村紳一教授

「社会復帰できる人は20~30%しかないと言われています。残りは後遺症か、なくなってしまうという恐ろしい病気です。]

くも膜下出血を防ぐ最新治療・VTRの概要

兵庫県西宮市にある、兵庫医科大学病院。

10年前に脳の動脈に大きなコブがあることが分かった52歳のKさん。

「頭痛だったりとか、自覚症状がなかったので、あまり深刻に受け止めてなかったんですけど。、、、」

Kさんは、現在の病状の詳しい説明を受けた。10年前に7ミリだったコブは、およそ2倍の大きさになっていた。くも膜下出血を起こす危険性が高いと言われた。

医師

「年間の破裂率が18.5%。と言われてまして。現在52歳ということですから、一生のうちに必ず破裂するという見込みになっています。」

Kさんは、くも膜下出血を防ぐ最新の治療を受けることになった。

最新治療は、「フローダイバーター」という器具を使って行う

まず、足のつけ根を5ミリほど切る。この治療は局所麻酔で行うことができる。

足のつけ根からカテーテルという細い管を入れていく。慎重にカテーテルを操作して、脳のコブがある場所まで運ぶ。

治療に使うのは「フローダイバーター」と呼ばれる、最新器具。直径およそ4mm。目の細かい網目状の金属の筒になっている。

カテーテルを使って「フローダイバーター」をコブがある脳の動脈の中に入れる。

すると、コブに血液が流れにくくなり、破裂を防ぐのだ。

さらに、コブの中に血の塊ができて、半年ほどで小さくなっていく。

Kさんの治療は1時間ほどで終わった。コブの脇にフローダイバーダーが、写っている。

医師 「うまく置けましたよ。」

最新治療の費用・特徴

一センチ以上の未破裂のコブには保険が適用され、費用はおよそ80万円(3割負担の場合)。

局所麻酔のため、治療後すぐに家族と会話もできる。

開頭手術の場合、2週間程の入院が必要だが、この治療は3日から5日ほどで退院できる。

吉村紳一教授

「体にメスを入れずに、大型動脈瘤が治療できる。そして再発がないのが大きなメリットです。」

くも膜下出血の後遺症を改善する最新医療器具・VTRの概要

くも膜下出血などで脳がダメージを受けると、麻痺や言語障害といった後遺症が残ることが多い。そんな後遺症を改善する最新医療器具の治験が筑波大学附属病院(茨城県つくば市)で行われている。

HAL(ハル)と呼ばれる最新のロボット。下半身の麻痺を改善することができるという。

リハビリのデモンストレーション

人は脳から出た電気信号で手や足を動かす。脳の神経がダメージを受けると、体に電気信号を送る神経が減り、体をうまく動かせなくなる。

リハビリでは、まず、電極を足に張り付け、脳から皮膚の表面を伝わる微量な電気信号を読み取る。

このロボットは脊椎損傷のリハビリ用だが、脳の障害に使うものも仕組みは同じ。

筑波大学附属病院 整形外科 久保田茂希助教

「患者さんが膝を伸ばしたり曲げたりする時に検出した電気信号をロボットが読み込んで正しい足の動きを教え、再学習させてあげて、それが(ロボットを)外した時も続くように。」

脳からの電気信号を、足につけた電極が読み取り、関節についたモーターに伝えて、足を動かす。これを繰り返すと、脳の神経が再生し、やがてロボットがなくても足が動かせるようになると期待されている。

リハビリの頻度・効果

リハビリは、1回20分、5週間続ける。

この病院ではロボットを使ったリハビリで、およそ8割の患者の歩行速度や歩く姿勢が改善されたという。(※脳卒中のリハビリの臨床研究結果。)

筑波大学附属病院 脳神経外科 鶴嶋英夫准教授

「残された能力を回復させて最大限に使ってあげて、障害を受けた側を治療しようと。そのために一番いいのは、やっぱりロボットスーツなんですね。」

リハビリの技術も進化を続けている。

おじさんは思った

くも膜下出血の致死率の高さに、改めて背筋が寒くなりました。「15%が即死」だそうです。一命をとりとめても、大きな後遺症が残ることが多いとのこと。発症しないようにしなければなりません。

VTR中のKさん。私たちと同じような年代です。「くも膜下になるかも」と考え始めたら苦しかったでしょうね。Kさんは、最新治療でくも膜下出血の恐怖から解放されました。本当によかったと思います。

フローダイバーダー治療の新しさ

脳動脈瘤従来の治療法

・クリッピング術・・・頭蓋骨を開ける開頭手術で脳動脈瘤が見えるようにして、そのねもとをクリップではさみ、コブの中に血液が流れ込まないようにします。確実に治療できますが、身体の負担が大きい治療法です。

・コイル塞栓術・・・カテーテルを脳の血管まで到達させたあと、金属製の細いコイルを送り出し、コブの中に詰めてしまいます。体の負担は軽いのですが、大きな脳動脈瘤などは確実に治療できない場合があります。

フローダイバーダー留置術

脳動脈瘤のねもとの血管に筒状のフローダイバーターを入れ、血液がコブの中に入りにくくする治療法。コブの中で血液が停滞して血栓を作り、やがて血栓がコブを完全に塞いで破裂を防ぎます。

カテーテルを使い、身体の負担が軽いという点は、コイル塞栓術と同じ。大きな脳動脈瘤なども確実に治療できる点は、クリッピング術に似て言います。従来の治療法のいいとこどりという感じです。

フローダイバーターの中にも血栓ができやすいことが欠点だそうです。また、保険適用になるにはコブの大きさや血管の状態などの条件があるようです。

脳動脈瘤の検査について

さて、番組中では触れられていなかった、大動脈瘤の検査についても調べてみました。

大事だなと思ったのは、未破裂大動脈瘤を見つけることが100%推奨されてはいないという考え方もあるということです。

参考にしたサイトから引用します。

年間の破裂率は2%前後と考えられており、それは100人中2人にクモ膜下出血を起こすと言うことです。逆に98人にはなにも起こらないともいえるのです。しかし、その98人は脳動脈瘤を持っていることを知った上での生活を行わなくてはならなくなり、その精神的負担は大きいと考えられます。ですから積極的に無症候性未破裂脳動脈瘤を探した方がよいと言うことが定説にはなっていません。脳動脈瘤が見つかった場合には治療を行いたいと言うことを希望する場合には脳動脈瘤を探すことは勧められるのでしょうが、その事を理解せずに見つけようとする事は勧められないと思います。

※なにも症状がない状態の脳動脈瘤を無症候性未破裂脳動脈瘤と言います。

脳動脈瘤の検査の種類・費用

何も症状がない時の検査は健康保険が適応されません。頭痛などの症状で受診した場合、保険適応でMRIなどの検査が行われることもあるようです。

・頭部CT検査・・・約3万円

 X線によって頭の内部を撮影する検査。検査結果が出るまでの時間が短い。X線による放射線被ばくがあるため、いつでも気軽とはいかない。

・MRI検査・・・単純MRI検査:約26,000円/造影MRI検査:約35,000円

 磁気共鳴画像診断装置(Magnetic Resonance Imaging)の略。検査を受けることで体に害が及ぶことはない。検査結果が出るまでに時間がかかる。閉所恐怖症の人は受けられない。検査中にゴンゴンと大きい音がする。

・MRA・・・約25,000円

 MRIの原理を利用して頭の内部をより詳しく撮影する検査。MRI検査と同じく被ばくなどは心配なし。強い磁気の影響を受けるため、妊娠中の人は注意が必要。

●脳ドックも保険適応されませんので、それなりの検査料がかかります。4万円~が標準のようです。

参考→脳ドックの基礎知識

新しい器具を入れている病院・腕のいい医師にかかりたい

脳に血管のコブがあったとしても、そのことを知らずにいて、破裂せずに天寿を全うできたとすれば、余計な心配事を抱えずに過ごすことが出来たということで、幸せかもしれません。

検査をして、コブが見つかったら、、、、悩ましいことになりそうです。医師は、状況に合わせて「経過観察していきましょう」「手術をしましょう」のどちらかをアドバイスするのだろうと思いますが、結局は最後は自分で判断しなければならいのでしょう。命にかかわる判断ですね。

もし、そんなことになったら、kojiは即断しないでセカンドオピニオンを求めたいなと思っています。幸い、函館にも複数の脳神経外科があります。

ただ、どこを選ぶのかがまた難しい。新しい器具を取り入れているところ、経験豊かな医師のいるところを基準にすると思います。

おまけ・「脳卒中」という言葉

脳の病気といえば、脳卒中という言葉が思い浮かびます。俗に「当たった」という言い方もします。脳卒中は、がん・心臓病に次いで日本人の死因第3位の原因となっている病気です というフレーズをよく見かけますね。

調べてみたところ「脳卒中」は「脳出血」「脳梗塞」「くも膜下出血」の三つを指す言葉と考えておけばよいということです。

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